大和但馬屋日記

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データなし

メキシコGPの續き。終盤に面白い展開になつてた。殘り三周、三番手フェルスタッペンにベッテルが迫つたところでフェルスタッペンがミスをしてグリーンをショートカットした。明らかなミスで、スタート直後の一コーナーのハミルトンと違つてこれは後ろのベッテルに分があるにも關らず、フェルスタッペンは順位を讓らない。
ベッテルは怒り心頭、しかしフェルスタッペンがベッテルの頭を抑へ續けた爲にベッテルの背後にはリキアルドが一センチの隙間もなくぴつたりと着いた。リキアルドが拔きにかかる、ベッテルは辛うじて守る、輕く接触するが兩者にダメージはなし。
レースはそのままハミルトン優勝、ロスベルクが二位で三位のチェッカーをフェルスタッペンが受けた。べッテルはその隣に車を竝べて「それは御前のものぢやない」と指を振る。その通り、結局、表彰臺に立つたのはフェルスタッペンでなくベッテルだつた。マックスには五秒のペナルティが課され、リキアルドの後ろの五位に。これが今朝見た表彰式の眞相だった。
…しかし話はここで終らない。なんと、ベッテルにも十秒のペナルティが課されることになり、リキアルドが三位で確定となつた。ベッテルがリキアルドの前でコーナー進入後の進路變更を行つたといふのがその裁定。ブレーキングを始めたらそれ以上インに寄せちやいけないことに、つい最近ルール改定されたのだ。
いや、しかしそれはをかしいよ。ベッテルとリキアルドが絡んだのは最終のスタジアムの中で、右に左に曲るところだからラインはどうしても交錯するし、一意にラインを決められる場所ではない。むしろその中でずつとリキアルドのラインを塞がずギリギリ堪へてゐた様にしか見えない。
そもそもそれ以前にペナルティ對象となつたフェルスタッペンが蓋をしてゐなければここまでベッテルがリキアルドと接近することもなかつた訣で、この裁定はどう見てもベッテルに對して不當に厳しすぎる。
面白いレースだつたのに、ちよつと汚い結果になつてしまつたなあ。卒直に言つてレッドブルのやり方が酷いと思つた。