大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

F1中國GP決勝


昨日のフリー走行FP3でのリキアルドのエンジントラブル。動畫の最後の車載映像でタービンが死ぬ際の音がはつきりと聞こえる。ここまで明瞭にトラブルの音が聞こえるのも珍しい。こんなトラブルの後でQ1に出走できたのだからメカニックはよく頑張つたな。
さて決勝レーススタート。ベッテルライコネンに對してえげつない牽制を仕掛けて首位を守つたが、割を喰つたライコネンはボッタスとフェルスタッペンに拔かれてしまつた。何だらう、この全力で味方を潰して敵に塩を贈つてゐる感じは。ハミルトンがライコネンの後ろに留まつてゐるから良いといへるものでもなからうに。
フェルスタッペンとリキアルドが同時にピットイン、レッドブルのピットはこの二臺をラグなしにタイヤを換へてコースに送り出した。見事。
これに對してフェラーリはタイヤ交換でボッタスがベッテルの前に出ることを許してしまつた。ベッテルにしてみれば「ピットがアホやからレースに勝たれへん」とでも言ひたくなるエモさ*1。その頃ルノーは何故かTwitterセーラームーンのGIFアニメを上げてゐた。
これは何かのミームになつてるのか?知らんけど。
ライコネンは周囘を長くとつてボッタスの前を塞ぎ、べッテルとの差を小さくする行動に。それは成功したもののベッテルはボッタスを捉へきれない。そもそもスタートでライコネンの邪魔をしてゐなければボッタスが今前に出てゐることもなかつたらう。
トロロッソの二臺はそれぞれウルトラソフトとミディアムといふ極端に異なるタイヤに分けて作戰を變へ、結果仲良く最後尾付近を竝んで走るといふ全く意味のないことをした擧句、チームメイト同士で接觸。これでセーフティカーが出動したのに合せてレッドブルがまたも二臺同時ピットインを敢行、ソフトタイヤに交換した。これが決まつてリキアルドがベッテルを拔いて二番手に。そしてボッタスにも詰め寄り、普通なら誰も仕掛けない場所で意表を突くアタックを成功させてトップに立つた。FP3のエンジントラブルからよくここまで立直つたものだ。素晴しい。
一方拔かれたベッテルはフェルスタッペンにも拔かれさうになり兩車は接觸。フェルスタッペンに十秒のペナルティが加算される。ベッテルは順位を大きく下げてしまつた。
http://pbs.twimg.com/media/DazwPX0VAAA3XUp.jpg
リキアルドが優勝、二位はボッタスとライコネンとフェルスタッペンが一秒以内でもつれ合ふ樣に轉がり込んだ。ベッテルは八位。ハートレイは停つたものの、記録上は全車完走。セーフティカーが出た割には珍しい結果となつた。
いやしかし、このフェラーリの敗け方はなあ。

*1:意味が違ふ