大和但馬屋日記

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オーストリアGP決勝

オーストリアGP決勝レース。スタート後の第一コーナーで多重事故が起きた。スタートで大きく出遅れたフェルスタッペンが、クビヤトに追突されたアロンソのスピンに巻込まれてやはりスピンアウト。アロンソとフェルスタッペンの兩車共にリタイアとなった。
一方、ボッタスにはフライングスタートの疑ひが掛けられ審議となったが、こちらは問題なし。シグナルオフからクラッチミートまでの時間が十分の一秒以内だとフライングと看倣されるところ、十分の二秒だつたのでセーフとなつた。
そんな最高のスタートを切つたボッタスが悠々と二勝目を挙げた。多くの車がブリスターの發生に苦しむ中、ハミルトンも四輪全部にブリスターを作って四位が精一杯。ウルトラソフトタイヤとの相性がどうも良くない樣だ。ベッテルが二位、三位にリキアルドが入つてレッドブルの地元グランプリの面目を保つた。
表彰臺インタビューではマーティン・ブランドル氏が勝つた訣でもないリキアルドにシューイを促した。どうもブランドル氏本人がやりたくてノリノリに見えるが、これはきつとレッドブルの地元だから華を持たせて盛上げようといふ心遣ひでもあるのだと思つた。ブランドル氏は本物の紳士だ。あと、レッドブルはレーシングシューズ型のデザインの罐を發賣したらいいと思ふ。オーストラリア限定で賣つてゐるかもしれないね。
ベッテルはボッタスのフライング疑惑についてレース中の無線からレース後のインタビューまでずつと愚痴を垂れてゐる。それは勿論負惜しみでしかないのだけど、ベッテルにしてみれば自分もベストなスタートを切つたと思つてゐて、それよリも早く動いたボッタスは山を張つたのが偶々テレメトリの判定にギリギリ引掛からずに決つたのだと信じてゐるのだらう。たぶんその感覺は正しくて、そのくらゐスタート前の彼の神經は研ぎ澄まされてゐるのだと思ふ。とはいへ負けは負け。