「リズと青い鳥」のブルーレイディスクが届いた。同作を映畫館で觀た時の感想。
さて、家での再生環境はプロジェクターとサラウンドバーとボディソニックのトランスデューサーで、ホームシアターとまでは言へないまでもちよつとしたものだとは思つてゐる。しかし「リズと青い鳥」を流してみて、初めてプロジェクターの發するファンの音をうるさいと感じ、部屋の壁が白いことを疎ましいと思つた。畫面と音がそこそこ大きければそれで十分だと信じてゐたのが覆へされた。この作品の力はそんな態度を許してはくれない。
改めて通して觀て、盡く盡く完璧な映畫だと思つた。叶はぬ贅澤を一つだけ望むならば、「ユーフォ」本編を知らない自分で、映畫館で(勿論ULTIRAで)もう一度觀たい。今作ではモブでしかない黄前ちやんたちが畫面に居るだけでどうしても意識の引力がもの凄いので、彼女らをモブとしか認識できない頭で觀たいのだ。その後本編を見たら、のぞみぞれと深く絡んでゐることにさぞ驚くだらうし。記憶を自由に操れたらいいのに。