大和但馬屋日記

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カナダGP決勝

北米大陸のF1は時間が遅くてかなはん。といふことでカナダGP。フォーメーションラップのスタートでクビヤトが立往生したが、遅れて動き出した。しかしグりッドに就くまでに正しい順位に囘復できなかつたとのことでドライブスルーペナルティが科された。
スタートでベッテルが後退、後方では第三コーナーでサインツグロージャンが接觸、これで姿勢を崩したサインツがマッサを巻込んでクラッシュしてしまひ早速のセーフティカーとなつた。レース再開直前、ベッテルが最終シケインの進入で縁石に引掛けてフロントウイングを破損、順位を大きく落した。
十一周目にフェルスタッペンがコースサイドに車を停めたためバーチャルセーフティカーが發動、この間にマグヌッセンが追拔き行爲を働いて五秒のタイムペナルティ。後方がごたついてゐるのを後目にハミルトンは二番手以下を引離して首位を獨走。
クビヤトにはさらに五秒のペナルティ。フォーメーションラップ中の不正な順位囘復について、すでに消化したドライブスルーペナルティでば足りずに追加するといふもの。これはちよつと頂けない。一度決めたペナルティが足りないからといつて次々と追加オーダーを出されては堪つたものではないだらう。このことと關係はなからうが、クビヤトはピット作業でどうしてもリアタイヤが嵌らずにリタイアとなつてしまつた。
終盤はペレスとオコンが激しいバトル。どうもオコンの方が速く、チームからも前を譲れと指示が出てゐるのにペレスが從はないのでオコンが業を煮やしてゐて、無理矢理拔きに行かうとした隙にベッテルが二臺を次々に拔いてしまつた。これはペレスがチームに怒られさう。オコンが前に居れば少なくとも一臺はフェラーリの前でゴールできたのに。
結局ハミルトンが餘裕の勝利、ボッタスが二位、三位にリキアルド。表彰式でまたリキアルドがシューイ(脱いだ靴にシャンパンを注いで呑む儀式)をやらかして、インタビュアーのパトリック・スチュアート氏を巻込んだ。名俳優もまさかロケ以外のところでこんなことをやらされるとは思ふまい。


ハミルトンはユニオンジャックを掲げてウイニングランを行つた。先月から今月にかけて起きたマンチェスターロンドンのテロ事件の死傷者に捧げたものらしい。この氣持が報はれます様に。
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