国立科学博物館「空と宇宙」展を見物に友人と上野へ行つた。
- 「はやぶさ」実物大模型を見て、想像より二回りも大きいので驚いた。ちよつと、可愛げのない大きさやなあ、などと訣分らんことを。
- 「イカロス」のソーラーセイルの実物。でかい。そして軽い(持つた訣ぢやないけど)。十四メートル四方もあつて補器込みで十五キログラムつて。さすが宇宙。
- 航空機の発達の歴史。ライトフライヤーから飛行機の兵器化までの進化スピードの早さに改めて驚く。
- 糸川博士の学生時代の直筆ノート。綺麗な筆記体。
- あらゆる書類のあらゆる手書き文字、そして文体までもが端正で美しい。現代のエンジニアリングの現場から失はれたに違ひないものの一つ。
- 飛行機の設計図面に「アルクナ」「モノヲノセルナ」等のレタリング書体まで指示されてゐた。ステッカーのない時代、これを元にテンプレを作つたのだらうか。
- レシプロエンジンの構造つて今も昔も殆ど変つてないのなー。
- どちらかといふと飛行機に搭載される様になるまでの間に内燃機関としては試行錯誤され尽したといふことか。
- シリンダーブロック自体がプロペラと一緒に回転するグノーム式エンジンの構造に頭を悩ませるが、やはり基本は変らないのな。むしろ、よりシンプルで美しいとさへ。
- 開催して最初の日曜といふこともあつてか、なかなかの盛況。
面白かつた。
そのまま谷中へ散歩、コーヒー豆を買つてから「東西めぐりん」で帰宅。千駄木と浅草が直結してるのは想像以上に便利だ。