大和但馬屋日記

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F1中國GPフリー走行

中國GPのフリー走行で津川哲夫氏と濱島裕英氏が開幕から相次ぐピットでの左リアタイヤ交換のトラブルについて見解を示してゐる。メカニック出身の津川氏の經驗によると、左リアタイヤの擔當ほど怖いものはないと。

一般的なサーキットにおいて、マシンがタイヤ交換の爲にピットインする際には左リア擔當を目指してマシンが突込んでくる。しかも、右に振つたマシンがピットに平行に姿勢を戻すので内輪差でマシンが自分に近付いてくる。そんな中で、マシンが静止するのを待たずにタイヤを外す動きを始めなくてはならない。成程、胆力を試されるに違ひない。

今は給油時代と異なり、タイヤ交換を二秒で完了する時代。初動で少し怯むだけで正しく作業できなくなるのは想像に難くない。まさに瞬き一つで勝敗が決まる。作業の瞬間に限つてはドライバーよりも難しい要求をこなさなくてはならないのだ。

ことほど左樣にタイヤの重要性が増す現代のF1。フリー走行の結果を見ると上位四臺のタイム差は殆どなく、メルセデスフェラーリもソフトとミディアムも個別に試してゐる。ベッテルは先週のトラウマで一囘ストップに賭けたくてミディアムを試したかったのだらう。何にせよベッテルは先頭でスタートしなくてはならんのだから豫選がんばれ。