大和但馬屋日記

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バーレーンGP決勝

抗議のデモ隊から死者も出たと報じられる中で強行開催されたバーレーンGP。日本の放送クルーは東京で仕事。なんだかなー。
マルドナドとシューマッハーがギア交換で五番手降格。スタート。フェラーリが抜群にいい。ケータラムのコバライネンが裏ストレートで誰かと接触してリアタイヤをパンクさせた。
四周目、ロータスグロージャンがウェバーを抜いて三番手に立つた。ロータス速いな。七周目にはハミルトンまで抜いた。凄い凄い。ライコネンもバトンを料理して六番手に。ロータス大活躍。
八周目、リキアルドが最初にピットイン、タイヤと共にノーズも併せて交換した。
九周目、バトンとマッサとロズベルグが同時にピットイン。全員オプションからプライムタイヤに変更した。十周目にハミルトン、ウェバー、アロンソ、ペレス、セナ、マイケル、ヒュルケンベルグ
ベッテルは昨年に何度も見た独走体勢を早々に築き上げた。
唯一プライムでスタートしたといふ小林は、タイヤを 同じコンパウンドに換へた周囲より二秒以上も遅い。こんなタイムで十周も走つたらピットインするのと変らねえぞー。二回作戦とか寝言こいてんなよー。十五周目、ピットイン。
二十一周目、セナとペレスがやりあつてゐるところでディレスタが後ろから二台をまとめて料理。鮮やか。
二十四周目、グロージャンライコネンが順位を入換へた。各車二回目のストップ。
ハミルトンが一回目、二回目ともに左リアタイヤの交換に手間取つて順位を大きく後退。たぶん、一回目に嵌める時にナットをイワして、二回目にそれが外せなかつたのだらう。
ロズベルグアロンソをストレートで押出す様な幅寄せ。前半にはハミルトンにも同じことをして、どちらもレース後の審議対象に。そんなとこは先輩の真似しなくていいぞー。
二十六周目、マルドナドがタイヤをバースト。ピットに戻りリタイアとなつた。
三十周目時点で小林が七番手。このまま踏張れれば二回ストップは成功となるが、そろそろ「蓋」になりさうだ。ロズベルグに抜かれた。次はアロンソとマッサが迫る。
三十二周目、小林がピットイン。残り二十五周をオプションで? 無理無理。
ライコネンベッテルに迫る。ベッテルもポケットから持ちタイムを出さざるを得なくなり、ラップタイムを削り始めた。
三十四周目、ベッテルの直後にライコネンが迫つた。同じエンジンでここまでどうして、と思ふ程のスピード差。ストレートエンドで三十キロも違ふ!
三十八周目、三回ストップ勢が動いてゐる。トップ争ひもここで決着するかしないか、といふところ。
四十周目、ベッテルライコネンが同時にピットイン。ん? アンダーカットを狙はないのか? 合せたといふよりは偶々だらうな。森脇氏も同じ説。
小林九番手、しかしアロンソに抜かれ、マッサにも抜かれるだらう。ポイント圏外落ちなら、この作戦は意味なかつたなーベッテルがタイヤを換へてからいきなりファステスト。ライコネンのチャンスが少し遠のいた? まだ判らない、残り十四周。
しかし飛ばし過ぎたかベッテル、周回を重ねる毎にラップタイムが下り始めた。そしてライコネンのタイムと逆転する。両者の差が狭まり始めた。あと十周。
五十一周目、ライコネンのペースが落ちた。トラフィックか? 中国GPの再来か? 小林、三回目のストップ。言はんこつちやない。何であんな作戦が行けると思つたんだよダラーラは。
唯一二回ストップのディレスタも五番手からタイムを落して順位も下げつつある。
五十四周目、そのディレスタに迫つてゐたバトンが四回目のピットイン。その直前にはピットから「今のタイヤでいい仕事をしてゐるよ、終つて得るものを得ような」なんて言はれてゐたのだが。何にせよこれで入賞圏から脱落。
残り二周、セナがガレージへ。ウィリアムズは二台とも終了。そしてバトンのエンジンが逝つた。これかー。いや違ふ、タイヤのトラブルらしい。エンジンは停めただけだ。
最終スティントでは結局キミを寄せつけず、ベッテルが今季初優勝。ウイニングランもしない余裕のなさ。ライコネン二位、今日の走りは本当に良かつたね。三位グロージャンロータスが二人とも表彰台。四位にウェバー。前回はメルセデスエンジン だつたが今回はルノーが上位を独占した。五位ロズベルグ以下ディレスタ、アロンソ、ハミルトン、マッサ、シューマッハーまでが入賞。但しロズベルグはこの後に同じ行為による二つの審議を受けるので、あくまで暫定順位となる。
しかし今回は、タイヤの使ひ方と予選の走り方について物議を醸しさうな結果となつたね。少ないタイヤをやりくりしてピット回数を減らすよりも、予選セッション一つ、グリッド十番分を丸々捨てて新品タイヤを残した方がレースで圧倒的に有利といふことを証明してしまつた。それが前回と今回のライコネンのやつたこと。
だから、ザウバーよ、ダラーラさんよ、二回ストップをやめろ。今回表彰台に上つたのは、中国での失敗を一週間で修正してきたチームだつた。前回のペレスで何も学ばなかつたザウバーには、この先はないのかもしれないよ?