大和但馬屋日記

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オーストラリアGP決勝

F1開幕戰の決勝レース、スタートのフェラーリは完璧な出足だつたがハミルトンにうまいこと阻まれてしまつた。シロトキンは一周でリタイア。ブレーキトラブルらしい。今年はへイローを搭載したことによる車重の増加とウルトラソフトタイヤの常用によるグリップ向上の爲にブレーキの負荷がかつてない程に高まつてゐるのだとか。九周目にはエリクソンがステアリングトラブルでリ夕イア。

レッドブル勢だけはスーパーソフトタイヤで勝機を窺ふも、フェルスタッペンが痛恨のスピンでタイヤにもダメージを負つて順位を下げてしまつた。
ハミルトンは獨走かと思はれたがライコネンと三秒差あたりをキープしたまま周囘を重ねる。豫選で思つた程には差がないのか、早くもペースコントロールをしてゐるのか。タイム差としてはまだ心許ないが。チームからは「もつと引離せ」と指示が飛んでゐる。

トロロッソのガスリーがエンジントラブル。ホンダにはまだ何かが足りない。

ライコネンがソフトタイヤに交換したのを見てハミルトンもそれに合せる。まだ十九周目だが最後まで持つのだらうか。

マグヌッセンがスーパーソフトに換へて賭けに出ようとしたが左リア夕イヤの装着ミスでマシンを停めた。續くグロージャンも同じトラブルで、あつといふ間にハースが全滅。左リア擔當のホイールガンに不具合があつた模樣。これは罰金を取られるだらう。

グロージャンがトラック上にマシンを停めた爲にバーチャルセーフティカー(VSC)發動。しかしマシンの撤去に手間取つたのでVSCはセーフティカーに切換へられた。ここで事件が起きた。

ハミルトンの前にべッテルが居る。ハミルトン、わけがわからずピットに問合せる。「俺のミスなのか」「さうぢやない」「なら何が起きたんだ?」「わからない」。べッテルはVSC發動と共にピットに飛込み、ソフトタイヤに換へた。戻つてみればハミルトンの前だつた。それだけのこと。フェラーリにしては珍しくもうまくやつた、といふことだ。

セーフティカーの解除と共にハミルトンがベッテルに猛追する。しかしさう簡單に拔けるサーキットでもない。燃費も氣にしなくてはならず、今一つ攻めきれないハミルトン。ー時はDRS圏内に詰め寄つたものの、自身のミスなどもあつて最終的には差をつけられた。

チャンスを最大限に活かしたベッテルが優勝。コクピットで手を振らうとするも、ヘイローが邪魔でうまく振れない。當面、これが一番のヘイローの弊害といへさうだ。

ハミルトン二位ライコネン三位と續いてアロンソが五位に入つた。十位までにレッドブルマクラーレンルノールノーPU勢が入賞したのは少し意外な結果。メルセデスもフェラーりもワークスチームしか入賞できなかつた。

メルセデスは速さは壓倒的だが終盤に追ひ切れずセーブした走りになつたのが氣になるところ。「最後の一絞り」みたいなモードで前さ拔けないと、あとは冷却するしかないみたぃな感じだとしたらV-MAXみたいで恰好良いな。

初戰は面白かつた。

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