大和但馬屋日記

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湘南散歩

さて、新横濱で一夜を過した後はどうするか。何も考へねば秋葉原で青島ラーメンをいただいた後ナツゲーミュージアムに寄つて、淺草まで歩いていつもの冩眞を撮るところだが、流石にルーチンすぎて新鮮味もない。とりあへず乘つた電車が大船行だつたので終點まで乘つてみた。すると驛前を大船モノレールが走つてゐた。これは樂しい。反對側の大船觀音も樂しい。よし、今日はこの界隈で遊ばう。

DP2とsdQHでモノレールを撮りまくる。こんな面白い被冩體もなかなかない。

他所者からすると非日常そのものの日常感。この街に生まれ育つことを羡ましく思ふ。

一頻り外から眺めて樂しんだ後は、勿論乘つて樂しむのである。先頭に貼りついて前を見てゐると、思つたよりスピードがあり、アップダウンやカーブも激しく、下手な遊園地のアトラクションより餘程刺激的である。おそらくは軌道敷設上の法律的な事情なのだらう、モノレールの眼下にはほぼ常に道路があり、かと思へば時には丘を登つてトンネルに入つたり、民家の敷地をかすめてみたり、とにかく飽きる暇もない。關東住まひだつた頃にこの邊りに遊びに来なかつたのは實に勿體ないことをした。あと、去年やつてた「Just Because !」のことをちよつと思ひ出してゐた。主人公とヒロインにはついぞ感情移入できなくて、周りのキャラを應援したくなる變なア二メだつたな。

湘南江の島驛に着いてみれば、驛舎は改築工事中で間もなく新規オープンといふ風情だつた。

江ノ電江ノ島驛前のタリーズで昼食をいただいて、江の島界隈を散歩。鳶に注意の看板があつて、成程蔦が澤山飛び交つてゐる。よく人を襲ふらしい。

江の島から鎌倉高校前驛まで道路を歩く。君が好きだと叫びたくなつたりパーッとパーッと艶やかに花を咲かせたくなつたり泣いTARI笑つTARIきーみのせゐきみのせゐきみのせゐだよと樣々なアニソンが頭を巡る。

いやキミではない。こなひだ觀た「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の第三話はなかなか良かつたな。あの高校は鎌倉高校なのだらうか、調ベておけばよかつたな。

鎌倉高校前驛前の「例の踏切」は冩眞を撮る人だらけ。もはや何の聖地かも判らぬ。

なのでこちらは別の踏切。病院の前。鎌倉高校前から江ノ電に乘り、江ノ島驛に戻つて歸路についた。

モノレールで大船に戻り、新横浜に向はうかと思つたが氣分を變へて逆方向、熱海方面へ。途中、根府川で降りてみる。根府川橋梁を臨む場所まで歩いてみたが、昔と違つて防護柵があり、あまりいい繪にならなかつた。仕方がないので足下のトンネルとトンネルの僅かな切れ間を疾走する新幹線を流し撮り。sdQHで動きものが撮れないなんて
嘘だ。

根府川驛のそばでは狂ひ咲きの櫻を見つけた。後ろに居るのが湘南電車の80系だつたらなあ。

斯樣な調子で湘南方面で撮り歩きを堪能して、今度こそ熱海から歸路についた。樂しかつたからここにはまた來よう。

湘南散歩 2018 秋 | Flickr