大和但馬屋日記

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yms-zun2011-03-24

自転車通勤二回目。行きは百五分、帰りは百十分。往復共に二時間は切れるな。道の最適化と、土地鑑によるペースコントロールが上手く行つた感じだ。

帰り途は当然夜間走行となる訣だが、神奈川県内よりも都内、それも大田区や品川区よりも都心に近いほど道路の照明が皆無に近くなり、交通量の少ない道に入らうものなら路面が全く視認できなくなる。これが三月十一日以降の東京の実状だ。そんな中を自転車で走るのだから、それなりの前照灯が必要となるのは当然であるにも関らず、都内を走る自転車の殆どはこれが全くなつてゐない。無灯火は論外としても、十中八九キャットアイのLEDフラッシュライトをチカチカ点滅させるだけの輩にしか出会はないのだ。よくそんなので今の夜道を走れるものだ。
自分は、凌ぎきった - 那夫塔林のハテダ。を拝読してすぐに同じものをAmazonで購入して、二年近くずつと使つてゐる。今の東京の道は、このライトの最大光量モードでやつと安心して走れるといふくらゐに暗くて危険なのだ。チカチカのLEDのみで走れる東京は、三月十日を以て終つてゐることを認識すべきだ。
そもそも、LEDライトをフラッシュ状態で使用するといふのが、道の明るさに関らず度し難い。前後に関係なく、「完全に消灯してゐる瞬間がある」といふのはそれだけで危険なことくらゐ、少し考へれば解りさうなものだ。ふと時計の文字盤を見て、目に入つた秒針がまるで長時間止まつてゐる様に感じた経験は誰にでもあるだらう。じつと文字盤を見てゐれば一秒は一秒だが、前後の連続性が途切れた状態での一秒は主観で大きく変るのだ。それが偶々消灯してゐる瞬間だとしたら、それを見逃したドライバーの自動車は次の点灯の瞬間までに何メートル空走してゐるだらうか。俺は断言する。LEDライトは点滅させてはならない。テールランプに至つては、点滅させるくらゐならば自発光しないただの反射板を付けておいた方が遥かにマシであると思ふ。ついでに言ふなら、赤ランプを前向きに、青や白のランプを後ろ向きに点けてゐる奴は、一人で溝にでも落ちてしまへばいい。