大和但馬屋日記

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レトロゲームとは何か

バーチャファイターもレトロか…。といふid:binsenさんの驚きもご尤もだなあと同意しつつ、そもレトロゲームとは何ぞや、なんてことを考へた。
辞書的な意味でいふと、実は「昔の雰囲気に似せて作られた新作」といふものこそレトロゲームといふに相応しい気もする。例へとしては、「メトロイド・ゼロミッション」の様なものとか、あるいは昔のゲームをそのまま復刻した「ファミコンミニ」の様なもの。単純に昔のゲームを指す場合、それは昔のゲームなのであつてレトロゲームとは違ふ様な気がするのだ。
もう一つ、個人的な違和感としては「自分がかつてリアルに経験したもので、今に至つて健在なものをレトロと呼べるのか」といふものがある。私にとつては、ファミコン以降の家庭用ハードはすべて(未所有のものも含めて)今の自分とダイレクトにつながりすぎてゐて、レトロと呼ぶにはかなり抵抗がある。アーケードならばインベーダー以降のタイトルについては同様のものを感じる。ファミコン以前のハードウェア、ことにカートリッジ交換式でないテレビゲーム機LSIゲームなどの様な現在に至る系譜が途切れて久しいものについては確かに「レトロ」といふ感じがするけれど。
言ふまでもなく、この感覚は個人によつて異なる。物心ついた頃にはスーパーファミコンやプレステがあつたといふ人にとつてはファミコンもレトロなものだらうし、ましてや「テレビゲーム15」なんて見たことも聞いたこともないだらう。
もちろん今まで、そんなに深くも考へずに「レトロゲーム」といふ言葉を用ゐてきたわけだし、これからもそれは変らない。ただ少しネタとして考へてみた、といふだけの話。