日本語の正誤こだわる社会「辞書も加担」 飯間浩明さん:朝日新聞デジタル
どうもこの飯間氏は現状追認が過ぎる嫌ひがある。
我々が日常的に使つてゐるデジタル通信は膨大なパケットエラーを削ぎ落し、あるいは訂正して相互に正しいことが保証されたものを殘して情報を傳達してゐる。このエラー訂正を拔きに通信は成立しない。
我々の身體の内側でも、無數に發生するエラー細胞が免疫機構によって潰されることで健康體が維持される。それでも殘つたエラー持ちの細胞が癌化することもあると、「はたらく細胞」でも言つてゐる。言葉が生き物であるならば、エラーは訂正されないと容易に死んでしまふのだ。では辭書のあるべき役割とは何ぞや。
現代語を採録するならするで、大抵は既存の言葉の言ひ換へでしかないことが多いのだから、「ほぼほぼ→ほぼ」の樣に既存の言葉にリダイレクトすればよい。辭書の機能とはさういふものだらう。