大和但馬屋日記

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この東京沙漠

昨日の今日でまた日經。「經團聯會長、人手不足への對應『日系人に日本で働いてもらふ』」。日系人に拂ふ端金はあるが日本人に拂ふ金はないと言つてゐる。日本を潤すくらゐなら外貨として流出させた方がマシだと。全く理解できぬ。水の豐かな土地といふのは雨が澤山降るからさうなるのであつて、極限まで節水して地下から水を汲上げる効率を上げたら上げただけ沙漠化が進行するのだ。
コミック版「パトレイバー」で日雇勞働者と外國人就勞者の問題を扱ふ話があつたが、世の中はあれとは全く逆の方向に進んでゐることに驚く。漫畫では「勞働鎖國主義」を唱ヘる資本家が惡役とされてゐたが、現實が逆方向に傾いて喜ばしいどころかもつと酷い樣相になつてゐるのだから本當に糞だ。
その漫畫の中に出てくる會話が昨日の日記の表題。ここだけは現實と一致してゐる、哀しくなる程に。