大和但馬屋日記

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TV版パトレイバー

NETFLIXに「機動警察パトレイバー ON TV」が來てゐたので懷かしみながら最初の四話を觀た。

自分にとつての「パトレイバー」はコミック版が第一で、初期OVAはよみうりTVの「アニメだいすき」枠で放映されたのを觀てそれなりに好きではあつたが、コミック版と較べれば何枚も落ちるものであつた。劇場版はよいものであつたが、それは別腹として始まつたTV版は突然現れたボーナスステージの樣なものだつた。

制作がタツノコからサンライズになつて、色遣ひが洗練されて、メカデザインも格好よくなつて、話のノリも概ね輕くなつて、知つてる世界の別の話を樂しめるとあつて、たぶん當時の自分は實際の出來よりも「今TVでパトレイバーが流れてゐる幸せ」に浸つてゐたのだと思ふ。何なら「知つてる話の燒き直し」でしかないグリフォン編に突入すると殘念に感じる程だった。そつちは漫畫で堪能してるところだから、別の話とメカを出せと。

TV版「パトレイバー」は他のバージョンと較べると荒唐無稽の度が過ぎるかも知れないが、「現代社會に大きなロボットが闊歩するアニメ」としては無二の出來だつたと思ふ。押井版は闘歩しないからね。殘りの話數もじつくり樂しまう。