大和但馬屋日記

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祖母の一周忌法要。
他所のことは知らないが、この島の法事では「かんき」と言つて仏僧の居ない時でも親族が集まつて念仏を唱へる。真言宗の島なので念仏ではなく真言なのだらうが、光明真言の後に「南無阿弥陀仏」とやるのでよく判らない。光明真言も仏僧の唱へるそれとは違つた訛りがある。「オンアボキャべイロシャノウマカボダラマニハンドマジンバラハラバリタヤウン」が「おんあぼきゃベえろしゃのおまかむだらばにはんどまじんばらばりたやおん」といつた具合になつてゐる。本物を同じ日に聞いて直らないのだから、さういふものなのだな。
今調べたら「かんき」は「看経」といふものらしく、どこでも行はれてゐるものの様だ。今まで看経をする時は率先して声を上げる人について皆が唱和する形だつたのだが、それをする人が唱へられる側に回つてしまつたので随分と芯の抜けた感じになつてしまつて、寂しかつた。