大和但馬屋日記

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ガールズ&パンツァー劇場版」ULTIRA上映を観てきた。えーと何回目だ? 足し算もできないんスかー? みたいなノリと勢ひで。
ブルーレイ版との違ひに注意してみたらやはり色々修正されてゐるのは分つたが、その一方で意外に変つてない、とも思つた。ネットで挙げられてゐる指摘の何割がは「元々さうだつたよ?」と言へるものだ。特に一部で囁かれる様な新規カットの追加などは一切ないはず。描き直しやエフェクトの追加は沢山ある。多いのはたぶん撮影段階でのレイアウト修正。
レイアウトといへば観覧車シーン直前のうさぎチームがM3リ一の上で会話してゐる場面で桂里奈とあゆみの立ち位置が一カットだけ入換つてゐるミスがある。ブルーレイ版の正しい立ち位置の絵と作画そのものは変つてゐないのが不思議だつた。俯瞰で全員の身体の向きが変るカットなので、上映版では特にあゆみの身体の向きが合つてゐない。セル画時代なら全員が同じレイヤーに描かれたカットだらうが、デジタルになつて一人一人が別レイヤーに描かれる様になつて、かつ作画段階では正しく描かれてゐたものが撮影時点で配置を間違つてしまつたものと思はれる。かういふ部分で現代の制作体勢が透けて見えるのが面白い。
動画の時点から別々の紙に描かれてゐるのだとしたらデジ夕ル時代は以前に比べて動画の作業量も増えてゐるのだらう。劇場版だから紙も大きいだらうに、大変だ。だからこそULTIRAの大画面に耐へる映画を楽しめてゐる訣で、有難うと言ふしかない。