大和但馬屋日記

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機動戦士ガンダム」ブルーレイ版で「イセリナ、恋のあと」。うわあ、こんな救ひのない話だつたか。子供の頃はガンダムガンキャノンに弄ぱれるガウの姿を笑ひながら見てたと思ふ。中途半端にコミカルな描写だし。
半ば狂つたまま逝つたイセリナのこともさうだけど、一番救ひがないと思つたのはホワイトべースに収容されたままここまで付合はされたサイド7の避難民達の末路。この前後のミデア隊に引取られて離艦したものと思ひ込んでゐたのだが、こんな何もないところで宛もなく降りてゐたとは。そしてその先触れの三人を虐殺するシャアのクズさよ。ガルマが死んでから「坊やだからさ」まで姿を現すことなく退場したと思つたのは劇場版の記憶とごつちやになつてゐたか。ドレン共々、本当にただのクズなのでこれ以降のシャアを評価する気がまるでなくなつた。これはないわー。
陰鬱な話の色をさらに深める様な不安定で癖のある作画も印象に残る。エンドロールを見ると越智一裕氏の名前があつて妙に納得してしまつた。「デスブリンガー」の主人公の景気の悪さうな顔に通ずるものがある様なない様な。