大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

伊豆旅行メモ。
学生時代の漫画サークル仲間の企画で熱海駅に集合。レンタカーを借りて車三台で東伊豆を南下。天気は雨。
一台の運転を任された。ヴィッツ実車は初めて運転したが、立上りの鈍い車だな。大人四人が乗つてゐるせゐとはいへ、体感では実家の軽ワゴンよりも鈍く感じた。
伊東の道の駅で昼食を摂つた。「元祖じゃんがららーめん」といふ店で海鮮もののラーメンを頂いたが、これ東京のじゃんがらとは関係ないよな。まあ元祖といふからには他所に本家でもあるのだらう。美味かつた。
移動再開。伊豆の道は適度に狭くて険しくて楽しい。さらに南下して伊東市の南にある貸別荘に投宿した。貸別荘は人数に比して広々として快適だつた。ヤスデの巣であることを除けば。まあ慣れればどうといふことはない。宿に備へ付けの温泉に入つて、鍋をつついた後はメンバーの一人の編集による秘像映像の上映会。歴史的価値の高さに恐れ慄く。見終つたら力尽きて寝る。
二日目、下田へ向ひロープウェイで寝姿山に登る。天気はそこそこ、これはこれで悪くないライティング。山を下りたらまた雨が降つて来た。昼食を摂つた後は石廊崎へ。「ほーらR、これがとうだいだぞ」ごつこをしようと思つたが、遊覧船が出航する直前だつたので後先考へずに飛乗つた。
海上から見る石廊崎周辺の奇景つぷりは今までに見たことがない類のもので、これは飛乗つて正解だつた。波が荒くて、船には割と強い自分でも少し酔ひかけたが。まあカメラに気を取られてゐたせゐだな。激しく揺れる船にDP3を持つて乗るのは失敗で、DP1にしておくべきだつた。でもDP1では暗すぎるんだよな。薄暗くなつて来たので宿に帰る。
下田で「夏色キセキ」の聖地巡りをしたがる友人も居たが、まあ次の機会につていふかそもそもメンバーに「夏色キセキ」が解る面子がほとんど居ないしな。
夕食に焼肉喰つて上映会後編。疲れて半分くらゐ寝てたが、それにしても貴重な資料だこれは。こんなに濃いオタクが身近に居ると、自分の薄さについて色々考へてしまふな。まあそれはそれ。深夜、台風を思はせる暴風雨だつた。何だあれ。
三日目。夜明け前に起されて、宿近くの岩場に降りて日の出を待つ。東の空は昨夜半の嵐を齎した雲が厚く伊豆大島を覆つてゐて、日の出はその雲の上からとなつた。しかし尽く尽く伊豆は火山島なのだな。岩場が凄い。
帰途に城ヶ崎海岸に立寄り昼食。鯵のひっぱだき丼とやらが旨かつた。熱海で少し時間が剰つたのでロープウェイで秘宝館に上る。熱海城は外から眺めただけ。まあ「キンゴジ」と「うぽって」の聖地巡礼、かなあ。別の一人に言はせれば実写版「パトレイバー」の一篇の舞台だとか。それはノーチェックだつた。
秘宝館は、うん、まあ、ねえ。「しやうもない」と言はされてゐる感じが何とも。
ロープウェイの根元のドンチャック看板とゲームコーナーの方が味はひ深いが、それとて「ビートマニア」の4thの筐体が今となつては珍しいくらゐか。あとジャレコの旗上げゲームと。これ作つたの前の会社の社長なんだよな。
時間が来たのでレンタカーを返して解散。同じ地元の友人と駅で呑んでしみじみして別れた。
いつもながら淡々とあつたことだけ記してゐて、肝心の面白かつたことは殆ど残せてない。本当に面白い部分なんておいそれと日記やなんかで他人に見せられる訣がない。それはまた別の形で。