大和但馬屋日記

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yms-zun2008-12-09

そもそもなぜ小学生の時分に「しろばんば」を「代挽馬」であると思ひ込んだか。「しろばんば」といふ本があることは知つてゐた。井上靖の名も「天平の甍」「敦煌」の作者として知つてゐた。「しろばんば」が何かは知らない。さういふ下地のあるところで「怪獣ロロはしろばんば、今で申せば自家用車」といふ歌を聞いて、「なるほど原始時代に自家用車として怪獣(正しくは恐竜)を飼つてゐたといふことは、このマンガを作つた大人の感覚ではつまり馬みたいなものだらう」と考へ、「しろばんば」=「農作業用の馬」といふ定義が生れ、剰へ井上靖小説もさういふ話(どんな話だ)だと思ひ込んだ次第。それに「代挽馬」といふ尤もらしい字を当てたのは後年、もつと知恵がついてからのこと。「怪獣ロロ(といふか宇宙怪人ゴースト)」を観る前の「しろばんば」のイメージは白髪の婆さんだつたことは言ふまでもない。

まさか白ナンバーとはなあ。愛川欽也とはなあ。