大和但馬屋日記

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ツインスティック改造記録その四・完全自作編

  1. ツインスティック改造記録その一・電気工作編
  2. ツインスティック改造記録その二・金属工作編
  3. ツインスティック改造記録その三・延命工作編
  4. ツインスティック改造記録その四・完全自作編<今ココ

その前に続報。職場の後輩曰く、その三で延命工作したスティックは一週間で壊れたさうな。笑。
訊けば天板に軸受を固定してゐるネジ穴からブッ壊れたさうで、あーそれは無理。サターンスティックを使ふ限り対策の方法はない。より丈夫なDC版を使ふか、公式360用スティックの発売を待つか、ケースから自作するしかない。
ただ、その壊れた原因が「スティックを両面テープで机に固定してゐたため」といふ点は見逃す訣にはいくまい。アレよ、旧車のタイヤとサスをガチガチに固めたらフレームがボッキリ折れたといふ話と同じ。固定すれば良いといふものではない。
さて、今回はその「ケースから自作」の話。

材料

スティック本体

三和電子製のジョイスティックJLJ-PL2-8V。現時点で、グリップ付の完品はこれしかないらしい。セイミツ製はグリップがなく、サターン用かDC用のを流用しなくてはならず、しかもシャフトに加工の必要がある。ちと難易度が高い。

ケース

秋葉原のヒロセテクニカルの地下で適当なアルミケースを物色。品番を記録するのを忘れた。

ネジ類

適当に。

工作

昭和のロケット屋さんによると、戦前の日本の技術を支へた二大航空機メーカーの生産風土を評してこの様に言はれてゐたらしい。「三菱の馬鹿穴、中島の現物合せ」と。
つまり、現物合せで馬鹿穴開ければ何でも出来るつてことぢやね? うはw 俺天才www


といふ訣でバラしたサンワスティックの部品を当てて穴開け箇所を決定。


全ての位置決めを終へて、中心にピンバイスで穴を開ける。ピンバイスの貫通力には地味に愡れるね。


ホールソーとドリルで穴開け。ボタンとレバーをちやつちやと固定する。レバーの取付けには1cmのスペーサを用ゐた。しかしここで問題発生。


穴の径が小さく、グリップを付けたレバーが殆ど動かなかつた。レバーの基部の径と同じ大きさの穴を開けて安心してゐたら、とんだ落し穴だつた。


電動ドリル用の砥石を買つてきて穴を拡大。いい感じに馬鹿穴だ。


改めてレバーを取付け、配線。スティックの上下同士、左右同士の一方の端子をブリッジしておくのは前回と同じ。基板を介さずマイクロスイッチの端子が剥出しのためにかへつて分り易い。そして、全てのボタンとトリガーの共通線を一本化。写真の白いリード線がそれ。

あとはその一て作つた360コントローラの基板と結ぶだけ。全く同じ作業なので割愛する。

完成


取付けの様子。あとはアルミケースを組上げて完成。
しかしここで、スティックの取付位置をケースの上の方に偏らせてしまつた為、両スティックを上に倒すとケースの手前が浮上つてしまひ、まともに入力が行はれないといふ重大な缺陥が判明した。何といふ迂闊。
取り得る対策は二つ。ケースを重くするか、形状をどうにかするか。ホームセンターで物色して、結局かういふ形に落着いた。


L字金具で踏張る足を付けた。これで本当に完成。スティック二本+ケースで二万円超、無駄に高価なデバイスが出来上つた。
これで一通りのツインスティック製作工程はお終ひ。