大和但馬屋日記

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山さん

id:DocSeriさんのところで「六甲山」の読み方について。
これを見て何となく連想したのは、寺院の山号には「〜ざん」と読ませるものが比較的多さうだといふこと。あまり根拠はないけれど、例へは浅草寺山号「金龍山」も恐らく読みは「きんりゆうざん」だらう。東叡山寛永寺は「東国の比叡山」だから「とうえいざん」、三縁山増上寺はちよつと読めない。でも成田山高野山は「さん」だなあ。
さういへば不思議なのは成田山。本家千葉の新勝寺にしろ大阪寝屋川の別院にしろ全国の分院・小堂も含めて成田山は「なりたさん」と読むのが普通だらうが、山号や寺号は音読するのが原則のはずなのにこれは訓読。正しい読み方は別にあるのだらうか。
さらに連想を拡げると今度は神社が気になる。日本由来の神社は訓読が原則のはずで、分り易い例では「浅草寺」「浅草神社」の関係がある。しかし時代が下るとその辺はどうでもよくなるやうで、「晴明神社*1」だの「東照宮」だの、例外を思ひ浮べるのにも苦労しない。明治以降の国策神社など「明治神宮」「平安神宮」「護國神社」と音読だらけ。でも「橿原」「靖國」はセーフ。さすがに式内社に音読みする処はないのではとも思ふが、どうだらう。調べてゐないのでよくわからない。そもそも神社を「じんじや」と読ますのが気に入らないと言へなくもないのだが。
奇祭で変な方向に有名な奈良の飛鳥坐神社(あすかにいますじんじや)などは古都明日香でも最も由緒正しい神社であり、「あすかにいますかみのやしろ」と読ませるのが一番良い。「あすかにいますじんじや」や「あすかざじんじや」ではあまりに坐りが悪いではないか。まるで飛鳥・ザ・神社みたいで、あ、これはこれで変な方向的にはいいかも。
ここでネタが尽きたので唐突におしまい。

*1:これは人名だから仕方ないのか