大和但馬屋日記

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ル・マン二十四時間レース

今年もTVの前に陣取つて二十四時間一歩も動かない氣合で觀戰。インディアナポリス邊りの景色が見馴れない様子に變つてゐると思つたら、山火事で森が焼けてしまつたらしい。何だか随分と見通しが良くなつた。

タキ井上氏が勝手にハードルを上げてそれを超えられないと言つて難癖をつける糞ムーブを見せてゐる。恥も外聞もないとはこの人物の有樣のことだ。今年のトヨタは偉いよ。こんな馬鹿者に、こんな風に馬鹿にされることを百も承知で引受けたのだから。かつてのアウディがさうした樣に、ね。一社だけで最上位カテゴリーを維持するなんて、企業の活動としては最惡の無駄遣ひと言つていい。ル・マンの開催理念をさうまでして維持する義務はアウディにもトヨタにもありはしない。だけど、さうするメーカーがあつてル・マンは守られてきたんだよ。

そんなトヨタだが殘り二時間を切つた処で先頭の七號車に異常が發生。Forzaシケインの邊りでスロー走行してゐる。小林可夢偉選手がピットのタイミングを間違へた爲に一周餘分に走ることになり、燃料の節約でスロー走行を餘儀なくされたのこと。しかもこれにより「1スティントで許される燃料の使用量」に違反したため十秒ストップのペナルティ。これを遂行したらば次は「1スティントで許される周囘數」にも違反したのでもう十秒ストップ。何でこんな風に「お代り」みたいにペナルティを盛つてくるのか解らん。合算ぢや駄目なのか。といふか、規定がやけに細かいよな。何にせよ簡單には勝たせてくれないが、それでもトヨタ八號車が悲願の總合優勝を果した。

アナウンサーとおぐたん*1がちやんとかつてのアウディの立場と對比して話をしてくれたのが良かつた。トヨタが爲すベきことは、憎まれ口を受け止めながらも他メーカーが戻つて來るまで勝ち續けて、その上で新規定に釣られて入つて來た他メーカーを全力でボコることだ。アウディがさうした樣に。そこまでやつたら、F1のことは水に流してファンになる。途中でやめたら意味がないし.他メーカーにあつさり敗けたら「結局小山の大将かよ」で終る話だ。頑張つてくれ。

敢へて味噌を付けるなら、小林がしやうもないミスで八号車に勝利を献上したこと。エンジンが氣に入らないからと途中でレースを棄權する樣なバカタレに耐久レースの優勝ドライバーといふ榮譽を與へちや駄目だらう。しつかりしてくれよな。てか、小林は毎年何かやらかしてるのでそれこそ耐久レースの適性は…と正直思はざるを得ないな。スプリンターとして、ファイターとしては文句ないけれども。

*1:小倉茂德氏