大和但馬屋日記

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こつちは少し揺れただけ

朝、大阪方面で大地震の報。取急ぎ兩親と友人の安否を確認した。弟家族も無事だが家の中も勤め先もひつくり返つてグチャグチャらしい。御堂筋線は江坂驛が被災の爲全線運休とか。江坂近邊は阪神淡路の際も大阪府下としては特に被害が大きく、少し南の東三國附近にも大きな假設住宅街ができてゐた。それなのに。

こんな目を疑ふ樣なことを言はれてゐる。

發表された震度を後から調べただけでは出てこない事實。東三國の十八条假設住宅(大阪市淀川區)の場合、居住者の大部分は兵庫縣で罹災して避難してきた人だつたが、大阪市の被災者も少なくなかつたさうだ。震度4なんて假設に避難するべき震度ではない。「大阪市内は震度4だった」などといふ當時の杜撰な記録の資料理解で當時を過小評價するのはよろしくない。あの時は大阪市よりも震源からずつと遠い北河内地方の實家でさへ、屋根瓦がずれたり壁に龜裂が入つたりしたのだ。堅牢な上町臺地で測つただけの震度4といふ數値について何かを語る意味などない。

地震の觀測體勢も震度階級も、そして地震に關する法整備も阪神・淡路大震災によつて大きく變革したのだから、變更される前の基準で今と比較しても誤つた結論しか出て來ない。要注意である。そして地震には常に用心を。