大和但馬屋日記

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データなし

N君に教へられてSIGMAの新製品体験会に行つてきた。目当てはdp0 quattroの試用。三十分ほど貸出してくれるといふので験してみた次第。dp0にLCDビューファインダーを取付けた状態で貸してくれた。

画角の確認。初代DP1と同じ場所で撮つて較べてみた。生憎の天気で光量が足りず、Foveonセンサーには極めて悪い条件だ。Merrill以降不可避となつてゐる暗所での紫と緑のモヤモヤノイズも全開だ。

画角の広さは強烈で、これといふ構図を得るのが難しい。スナップ風に使ふならDP2がいいんだらうな。

dp0が一番活きるのはかういふ絵なのだと思ふ。上下を切つてパノラマ風に表現するのも面白さうだ。光が良ければ解像感も上るだらう。

構図の模索。にしても光が足りぬ。

俺がdpを握つたからには流し撮りも試さずにはおかぬ。超広角の流し撮りの効果は面白いけれども、LCDビューファインダーはかういふ時何の役にも立たないな。シャッターを切る時は背面液晶が消えてしまふので、目で被写体を追ふことができない。DP1用の光学 ファインダーをホットシューに取付けでもしないと、どこが「止まる」かのコントロールもできやしない。dp0自体の性能とは何の関係もないけれど。LCDビューファインダーみたいな玩具よりdpシリーズ各モデル向けの光学ファインダーを売つてくれ。
三十分ばかり使つてみた感想としては、普段DP1を使ってゐて「もう少し広角が欲しい」といふ場面が確かにあつて、さういふ時にdp0 quattroがあるとそれは嬉しいだらうな、とは思ふのだ。ぢやあDP1の代りにdp0 quattroを常に持歩きたいかといふとさういふ訣ではなく、普段使ひにはやつぱりDP1の方がいい。面白いカメラなんだけど、使ひどころが難しいなといふ印象。返却する時に書いたアンケートには「初代DPと同じボディサイズの新型が欲しい」と書いておいた。今の技術で、画素数はMerrillより少なくてもいいからdp0〜dp3までの画角ラインアップと同じ無印DPボディシリーズがあつたら全部買ふ。そんな感じ。
個人的にDP1の良さを再確認する結果となつたdp0 quattro体験であつた。