XBLA用新作「Qix++」。体験版を験してみたところ、どこからどうみても「クイックス」だつた。「クイックス」よりつまらないことはないけれど「クイックス」より面白い訣でもないなあ。「クイックス」より面白い「ヴォルフィード」を知つてゐるだけに今更感が。グラフィックのアレンジの方向性もちよつと食傷気味だしな。別に買つてもいいんだがMSPをチャージしてまでは、といふ感じ。ゲームのシステム自体に現代感が無いとね。
「クイックス」といへば南京玉簾*1。三十年近く前にこれが登場したときは、その南京玉簾の動きが丁度「タイムボカン」や「宇宙の騎士テッカマン」等のタツノコプロ作品におけるスキャニメイトを彷彿とさせ、子供心に「最先端の映像体験」を感じさせてくれたものだつた。
この綺麗なグラデーションで滑らかに移動する南京玉簾もどきに、なにか印象に残る映像体験があるだらうか。あるいはゲーム全体が醸し出す雰囲気に、今これに金を払ひたいと思はせる何かが。