大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

2004-05-20

[][][]モナコGPフリー走行一回目

開始三十二分、ウェバーのエンジントラブルのために赤旗中断。三十九分、再開。

相変らずBARが飛ばしまくっている。デビッドソンがトップ、バトンが二番手タイム。しかしマイケルがトップタイムを更新してきた。予選が全てだとわかってるから必死なんだろうな。

ラルフが三周しか走ってなくてタイムなし、ライコネンも四周で今のところ最下位。おいおい、しっかりしてくれよ。ライコネンはその後タイムを出して八番手。ラルフはトラブルなのか。

琢磨三番手。うしゃ。

うお、ゾンタがトップ。何だこりゃ。まあ、あっさりマイケルに抜き返されるわけだが。トヨタフリー走行番長だよな。

セッション終盤でタイムがドカドカ更新されて、結局マイケル、琢磨、バトン、ゾンタクルサードという順に。それにしてもマイケルの速さは相変らずだな。新記録達成する気満々だよ。

2004年第6戦 モナコGPフリー走行一回目結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'16.502 157.172km/h
2 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 1'17.279 +0'00.777
3 J・バトン BARホンダ Mi 1'17.339 +0'00.837
4 R・ゾンタ トヨタ Mi 1'17.426 +0'00.924
5 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'17.524 +0'01.022
6 F・アロンソ ルノー Mi 1'17.686 +0'01.184
7 A・デビッドソン BARホンダ Mi 1'17.791 +0'01.289
8 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'17.856 +0'01.354
9 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'17.937 +0'01.435
10 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'17.952 +0'01.450
11 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'18.338 +0'01.836
12 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'18.621 +0'02.119
13 C・ダ・マッタ トヨタ Mi 1'18.889 +0'02.387
14 O・パニス トヨタ Mi 1'19.218 +0'02.716
15 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 1'19.261 +0'02.759
16 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'19.335 +0'02.833
17 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 1'19.487 +0'02.985
18 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 1'20.528 +0'04.026
19 T・グロック ジョーダンフォード BS 1'20.534 +0'04.032
20 B・ヴィルドハイム ジャガーコスワース Mi 1'20.680 +0'04.178
21 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 1'21.141 +0'04.639
22 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 1'21.201 +0'04.699
23 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 1'22.203 +0'05.701
24 B・レインダース ミナルディコスワース BS 1'23.361 +0'06.859
- R・シューマッハー ウィリアムズBMW Mi - -

[][][]モナコGPフリー走行二回目

序盤はマクラーレンが頑張ってタイムを出してきている。

アロンソが最初に15秒台突入。ライコネンもいいタイムが出ている。BARが大人しいな。というかレギュラー二人が午前中からタイムが伸びてない。まあいろいろ試すことはあるんだろうけど。とか言ってるとバトンが一気にトップに出た。凄いな。

テストドライバーのヴィルドハイムはともかく、ウェバーが一周もしてないのが気になる。一回目のラルフもそうだけど、エンジンの載換えがあったりしたのだろうか。ていうかよく考えたらウェバーは一回目にもトラブって赤旗の原因を作ったんだっけか。その後マシンが直らなかったというわけだね。

お、デビッドソンがトップタイム。ゾンタも三番手に来た。下手すると十五秒を切りそうな勢いだな。さすがにそれはないと思うけど。

さあ、マイケルが区間ベストで来たぞ。洒落にならない速さだぞ。1'14.741‥‥絶句。琢磨もバトンのすぐ後ろにつけたが、一方でデビッドソンが1'15.141を出した。頑張るなあ。

マクラーレンがその後タイムを伸ばせなくて十番手と十一番手なのは今さら驚かないけれど、モントヤ九番手にラルフ十一番手というのがどうも気にいらない。こんなもんなのか? 低速コースに弱いのはしかたないのか。

あ、リザルト貼っておきながらキミが五番手に浮上したのに気付かなかった。最後の一発でやってくれたね。頑張れ。超頑張れ。

2004年第6戦 モナコGPフリー走行二回目結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'14.741 160.876km/h
2 A・デビッドソン BARホンダ Mi 1'15.141 +0'00.400
3 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'15.319 +0'00.578
4 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'15.472 +0'00.731
5 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'15.479 +0'00.738
6 J・バトン BARホンダ Mi 1'15.520 +0'00.779
7 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 1'15.664 +0'00.923
8 R・ゾンタ トヨタ Mi 1'15.690 +0'00.949
9 F・アロンソ ルノー Mi 1'15.701 +0'00.960
10 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'16.097 +0'01.356
11 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'16.229 +0'01.488
12 R・シューマッハー ウィリアムズBMW Mi 1'16.556 +0'01.815
13 C・ダ・マッタ トヨタ Mi 1'16.743 +0'02.002
14 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'16.748 +0'02.007
15 O・パニス トヨタ Mi 1'17.007 +0'02.266
16 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 1'17.309 +0'02.568
17 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'17.422 +0'02.681
18 T・グロック ジョーダンフォード BS 1'17.756 +0'03.015
19 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 1'17.873 +0'03.132
20 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 1'17.988 +0'03.247
21 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 1'18.822 +0'04.081
22 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 1'18.829 +0'04.088
23 B・レインダース ミナルディコスワース BS 1'20.370 +0'05.629
- B・ヴィルドハイム ジャガーコスワース Mi - -
- M・ウェバー ジャガーコスワース Mi - -

[]タイヤが弱点?

われわれが十分なテストができないために、結果的にフェラーリ用に開発された タイヤを使うことになる。しかしそれではわれわれのマシンにフィットしていると は言えないのも事実だ。@niftyF1ニュース5月20日:ザウバー首脳、「タイヤが弱点」

それは普通は「マシンが弱点」というのではないかと。

仮にC23が本当に図面ベースでF2003-GAのクローンだとしたら(冷却系などを見れば単純にそう言い切れないことはわかる)、モノコック焼成から組立てまでの段階のどこかにザウバーならではの欠陥があることになるだろう。さらにサスペンションのコンポがたぶんフェラーリとはメーカーが違うとしても、なぜ肝心のホイールベースを5cmも変えてしまったのかという疑問にも繋がる。フェラーリのデータを中途半端にしか活かせないのならフェラーリのテクノロジーを投入した意味がないのでは。

とかなんとか言いながら、ブリヂストンのサポート体制が一極集中に過ぎるというのはコンペティション的にどうよとは思うけどね。このままフェラーリ偏重でいくのなら他のチームはますます離れていくだろうし、もはや内外から撤退論が出てきても不思議ではなくなった。タイヤのワンメイク化をちらつかせることでFIAの動きもそちらに向かってるようだし。'97年の参入当初のチャレンジャーぶりからすると、ここ数年のブリヂストンの戦い方は詰らないよね。性能の良し悪しの話ではなく。

ダメだ‥‥

今回ほど追詰められてるのに手が進まないのは初めてだ。いつまでたつても絵が絵として出来上がらない。
こんな泣言を書いても誰のためにもならないといふのに。


何となく勝算らしきものが見えてきた気がするかもしれない。でもそんなときに割り込みで絵を一枚上げなければならない。むむう。

グループが重い

今日からベータ運用でなく本稼動に入つたはずで、ロゴからも「beta」の文字が消えたが、途端に昨日までよりずつと重くなつてしまつた気がする。今まではダイアリーが落ちさうな時でもグループはさくさく動いてたのに。うちのは趣味のグループだから落ちても実害はないけど、本格的にグループウェアとして使ふ人は困るんぢやないかな。
大変だらうけど、はてな頑張れ。なんて言ふだけなら簡単だよね。

言葉は疲労するか

id:funaki_naotoさん経由。
「言葉が疲労する」といふ現時点で一般的とは言へない言ひ回しを予め用意しておいてそれを否定する構成が気になるが、論旨には賛成。

言語といふものは、自然に生まれたものであるが、生きものであるかぎり、あるルールに従つてゐるのである。生きものだから変化するのではなく、生きものだから正確に運動するのである。それを個人の勝手で使つておいて、言葉は変化するとうそぶくのは、本末が転倒してゐる話である。

「言葉は生きものである」といふ譬喩を好んで用ゐる人にはこの部分について一度考へてみていただきたいと思ふ。この私自身はこの譬喩をそもそも認めたくないので引用の仕方としては狡いのだけれど。
それよりも私の心に留まつたのは下記に引用する部分である。

そしてその前に言葉は部品であらうか。
 部品であるとすれば、伝達のための部品であるとでも言ふのか。確かに自分の意志を他者に伝へる部品であると言へなくもない。「暑さ」や「痛さ」を人に伝へるためには有効な部品であらう。しかし、果してそれが言葉の第一義であらうか。暑さや寒さを人に伝へるためだけに人は「暑い」や「痛い」といふ言葉を発してゐるだらうか。
 試みに、自分の生活を昨日一日振り返つてみるだけで十分である。「暑い」と言つたときに、果してその言葉は誰に伝へたくて言つた言葉であつたか。誰でもない、あなた自身のために言つたのではなかつたか。「暑い」と言つて、納得するのはあなた自身であるはずである。さう、言葉は伝達のためにあるよりも前に、自分の気持を制御したり整理したりするためにあるのである。

「部品」を「道具」と読み替えたい。今、私は「言葉はなんであるか」といふことについて日々考へを巡らしてゐる。それは「言葉は道具である」といふよくある定義に疑ひを持つたところから始まつてゐる(生きものであることを否定するのはこれに比べればまだ容易い)。一方で、否定のための否定であつてはならないと自戒してゐるために、なかなか考へがまとまらない。
「『何某するためにある』と言へるものはすべて道具である」とまでメタ化して言つてしまへるのであれば、それはそれでも構はない。しかし私はさうした結果、「道具」といふ言葉の持つ意味に「言葉」が縛られることを許したくないのだ。言葉にはどうしてもさういふ効果があるからまことに始末に負へない。
そもそも、言葉といふものを「言葉」以外の別の言葉で言ひ表さうとするのが間違ひなのではないか、と今の私は思つてゐる。それはちつぽけな自分のプライドなんかを守りたいからではなくて、怖いからだ。「○○は××である」といふ譬喩が罷り通ることによつて判断を曇らせることが、人には(もちろん自分にも)あまりに多い。それは時として恐ろしいことだと思ふ。