大和但馬屋日記

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2004-05-19

[]3000ccのままでいい

規則の安定性を考慮し、コストのこれ以上の上昇を避けるために我々は現在の3リットルV10エンジンコンセプトを継続するという提案を行う。@nifty F1ニュース5月19日:BMW、3リットルエンジン継続を提案

もっともな提案だと思う。規則をころころ変えれば、そりゃコストはかかる一方だろう。

同じ記事にエンジン生産コストが50%下がる話が出ているが、オレが気になるのはF1参戦にかかるコストのうち生産コストがどの程度の割合なのかだ。もちろん仕様を決めて製造ラインに乗せたら後はクオリティ管理だけで済む量産品とは根本的に異なるから、研究・開発コストと生産コストを綺麗に分けるのは無理だろうけど。

コストの話題がたびたび出るけれども、根っこの数字が公にされていない以上どんな話をされてもオレたちには「ふーん」というほかなく、どうも歯痒いんだよな。

所謂ひとつのトレードオフ

手で描く素材を一つでも減らして、あふえふでゴニョゴニョする作戦に出たら、当然の様に今度はレンダリング時間が鯉のぼり〜イエ〜イになるわけで、全くどうしたものか。
それもこれも週末にモナコGPを観るために頑張つてるわけだが、敗色が濃くなつてきたかもしれない。

可能性と違法性

開発者逮捕の是非を問ふのは別のこととして、今さら銃や刃物やある種の薬物を例に挙げるまでもなく用途や使用法を限定すれば有用で可能性とやらが拡がるものなんて幾らでもあるだらう。コンピュータのソフトウェアだつて同じだ。「さうした物が万民の手に渡つたこと」が問題視されるのは不思議でもなんでもない。
といふか、winnyで不法にファイルをやりとりしてゐたユーザーの内の誰か一人でも「開発者に責任はない、悪いのは我々ユーザーだ」といつて名乗り出た奴はゐるのか。古代の哲学者は「悪法も法」と言つて毒杯をを呷つたさうだが、現代の思想家は可能性とやらを論じてゐればそれで良いのか。
一人の功労者のおかげで百万人単位の「恩恵」を受けた者がゐるとして、その功労者がユーザーの違法行為故に捕まつたといふのにそれを我が責任として肩代りするなりなんなりする動きが全く見られないのだとしたら、さうしたものの持つ「可能性」なんてその程度のものだつたといふことだらう。実際にそんな動きがあるのかないのかは知らないけれど。きつとかうしてる今この瞬間にも、違法なファイルの断片がネットワーク中を駆け巡つてるんだらう?