大和但馬屋日記

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南天

南天の木

ゆきの浜の程近く,集落からは少し外れたあたりを大引といつて,かつてそこに一軒の小さな家があつた。六畳一間に縁側と玄関があるだけのまるで喜劇舞台のセットのやうなその家には,盲ひたお婆さんが一人で住んでゐた。
お婆さんがどうやつて暮らしてゐたのかは盆正月の帰省の折に挨拶に立ち寄るだけの子供だつた自分にはわからない。そればかりか,親戚筋だと聞かされてはゐたのに具体的にどういふ血縁なのか,そもそもお婆さんが何といふ名なのかも知らないまま,お婆さんはいつか彼岸の人となつた。それとともに小さな家も姿を消した。
ささやかな庭の畑はそのまま荒れるに任されてゐるが,なぜか納屋だけは昔のままに残つてゐる。
小さな家の跡には南天の木が生えて,今年も鮮やかな紅い実をつけた。

時代とともに生きるか,戦つて果てるか(大げさ)

id:takanabe:20040108#p20さんのところで昨年のゲームソフト売上ランキングを一目見て愕然とした。何がつて,オレここに挙がつてゐるソフトを一つも遊んでないのと違ふか?
慌てて上から精査して,さすがにそんなことはなかつたと安心する。以下がオレの購入して遊んだゲームソフトたちだ。

以上。少なッ!!
いや,十選を挙げたときに多少気になつてはゐたのだ。昨年までと比べても,挙げたゲームの幅が狭まつてゐる。それあ,ほとんど峠道を走つてゐるか蟻を退治してゐるかのどちらかに終始したのだから仕方ないことかもしれないけれど,それにしてもなあ。
新作ゲームを買つてないわけぢやないけど,かうも世の中とずれてゐるとはね。少し考へよう。だからといつて無理やり時代に寄り添ふつもりはない。でもせめて,このリストに挙がつてゐるなかで興味があるものには手を出してみよう。といつても「GTA3」くらゐしかないし,結局クルマだし。任天堂アクションに食指が動かなくなつた自分は一体誰? みたいな。
ていふかむしろ「ANUBIS」とか「THE地球防衛軍」がランクインしてないのがをかしいのだ,さうなのだ。