大和但馬屋日記

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年始早々出先で強烈にやらかしてゐるの図。なんだこれ。
いやなんだこれぢやなくて己が無謀なだけだ。雪山で遭難する人のことを悪く言へない。

あつといふまにこの有様。何事かは後で。
元日の午後、一往喪中なので大つぴらに初詣に行くこともなく、暇なので自転車をこぎ出した訣さ。その直前にN君と電話で「どうする?」とやり取りをしてゐて、あちらは京都で雪が降り積つてゐて外出は諦めたと。大阪は曇つてはゐるものの何ともなささうだつたので取敢ず走り出した、そもそもこれが拙かつた。

家の近くに北河内サイクルラインといふ結構なものが出来てゐて、機嫌良くそれを十キロメートル程走つたところで、そろそろ寒いし暗くなるから帰らうかと、だがその前に目の前のコメダ珈琲店で一息つかうと店に入つて注文をしたら、窓の外で雪が降り始めた。最初はへラへラとネタにしてN君に写真を送つて笑つたりなどしてゐたものの、段々洒落にならなくなつてきた。
一度は走り始めようとしたが、何より視界が悪くてとても自転車になんか乗れない。コメダに戻つてどうしようかと途方に暮れた。家に救けを求めようにも、親父は酒を呑んでゐるし母には道が判らない。仕方なく比較的近くに居るN君に救ひを求めた。
元日だから喫茶店も閉まるのが早く、追出されて隣のコンビニで雪を凌いで救けを待ちながら、「ああ、今俺は遭難してゐるな」としみじみ思つたことであつた。歩いて帰れないことはない、タクシーを呼ぶなり何なりできなくもないからそれほど大袈裟に言ふ程でもなからうが、まあかういふ見込の甘さと天侯の急変が命取りになつたりするのだらうと。
ともあれ新年早々N君にはえらい迷惑をかけてしまつた。こんな調子で今年もよろしう。