大和但馬屋日記

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yms-zun2009-12-29

「0 day Attack on Earth」難易度ノーマルでクリアするまで遊んだ。購入直後に少し遊んで「面白い」と書いたけど、撤回するわ。なんだこれは。
このゲームを他で譬へるならば、「良いところを全部カットした『THE地球防衛軍』(以下EDF)」といつたところだらう。注意深く比べてみると、「0 day」と「EDF」は設計が良く似てゐる。そして、「EDF」は最高に面白かつたが、「0 day」はその反対だ。何故さうなつたか。
「0 day Attack on Earth」を遊んでゐると、「EDF」の難易度HARDの後半面あたりに挑戦してゐる気分になる。自分の攻撃力と敵の耐久力のバランスが敵側に傾いて、力押しのプレイでは先に進むのが厳しくなつてくる頃合ひだ。
初代「EDF」を、武器とアーマーの蓄積なしにいきなりHARDでスタートして面白いか? それあ面白いさ。自分は実際それをやつて、そのままHARDESTとINFERNOまでクリアした。後半は泣きさうなほどのマゾプレイだつた。でも、そんな遊び方ができたのは、最初にEASYとNORMALで「圧倒的な攻撃力で敵をなぎ倒す爽快感」を味はつてゐて、「このゲームは面白い」といふ感覚を得られてゐたからだ。そして、その最初のプレイで後半面の攻略をじつくり進めることができたから、所謂「やりこみ」としてマゾプレイにも挑戦できた。いきなりあんなことやれと言はれても、真平御免だ。
で、「0 day」がやらせようとしてゐるのはまさにさういふプレイな訣だ。分つてしまへばそれなりに楽に敵を倒せるやうにはなる。勢ひに任せて先に進む。ニューヨーク、東京、パリの三都市でそれぞれ七ステージ、合計二十一ステージ。全く遊び方に変化がない。難易度は上がつてゐるのかもしれないが、上り方すらも平板だ。最初から最後まで、ゲームのテンションは上りも下りもしない。ただひたすらに平板なのだ。ゲームのテンションが平板だと、こちらのモチベーションは下る一方だ。娯楽なんてさういふもんだらう。
EDF」で遊んだことがあつて、あれを面白いと思つてゐる人は、それの良さをなるべく具体的に一つづつ挙げてみてほしい。それを一つづつ丁寧に取り除いたら、最後に残つたのが「0 day Attack on Earth」になる。
ガルチともあらうものが、面白いと思つて調整した結果としてこれを出してきたのかなあ。作つてゐる間に、作品を客観視できてたのだらうか。そして、シューティングに拘りのなささうなスクエニが卓袱台をひつくり返すこともなくこんな値段をつけたのか。
結論。「0 day Attack on Earth」に1200MSPも払ふなら「地球防衛軍3」のDL版を2000MSPで購入し直した方がずつといい。