大和但馬屋日記

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今日のゲーム(六月二十四日)

ドラゴンスピリット(PS,namco,ASIN:B00005Q2W6)ナムコミュージアム Vol.5 PlayStation the Best

六面で終了。氷壁地帯は何度やつても難関だ。
といふか、五面で炎アイテム(緑ドラゴン)を取る破目になつて死亡つてのはひどいや。

バトルギア3TUNED(AC,TAITO)

開眼するとはかういふことか。
例によつてAE86めちゃトレノで超弩級B順走匠を何本か攻めてゐたら、突然視覚的に「見えた」のだ。目の前の路面上に、理想的なラインが、赤い線で。「フェラーリF355チャレンジ」でトレーニング走行をしたことのある人なら分るだらう、まさにあんな感じだ。
もちろん、今までも「ライン」といふものを観念的には理解してゐたし、走るときにも意識してはゐた。しかしそれはあくまで観念的なもので、現実にはコーナー毎にいちいち以下のような項目を「覚えて」対処するしかなかつた。

喩へて言ふなら「手続き型」。コーナーが十個あつたら、十回分これらの手続き通りに操作するといふのが今までの走り方だつた。手続きのどれか一つを忘れたりミスすると、それがペナルティとして返つてくる。
これはこれで、やり方としては間違つてないのだらう。ただ、これではあくまで手続きなので、ブレーキング中はスピードメーターに目が行くし、ブレーキ開始時は周囲に目印を探してしまふ。そして何より、このやり方では連続した切返しや曲率の変る複合コーナーに対してはお手上げだ。事の是非はともかく、かうした手続きの結果として「ライン」といふものを認識してゐたのが今までの自分。点と点を結んだものを、後付け的にラインと考へてゐたわけだ。
それが、いきなり変つた。走つてゐる最中に、線が「見えた」のだ。レンダリングされたわけでもない、見えるはずもないものを見えた見えたと言つてゐるとなんだか危ない奴になつた気がする。実際、ある種の病気なのかもしれない。しかし見えてしまつたものは仕方がない。見るとはただ光学的情報を検知することではないのだ。
線が見えて何が変つたか。余計なものが目に入らなくなつた。例へばインパネのメーターや画面右下隅の速度表示、今まで目印にしてゐたブレーキポイントの看板などだ。BG3は極めて親切なことに、ブレーキングポイントに必ずなんらかの目印を配置してくれてゐる。それは標識だつたり看板だつたり、フェンスの境目だつたりする。さうしたものを意識しなくなつた。
意識にあるのはそのラインをトレースできるかどうか。あそこであの位置にゐるためには、ここから減速を始めないと駄目だ。さうしたことだけを考へられる様になつた。複合コーナーに惑はされることもなくなつた。ラインだけを見てゐるので、イン側の壁に向つて意識的に「攻め込む」といつたこともなくなつた。何といふことか。オレはこの一年半以上、何をやつてゐたのか。それくらゐのショックを受けた。
この話の締めが「おかげで劇的にタイムが向上した」といふものであればどれほど良かつたか分らないが、残念ながら現実はそれとはかけ離れてゐる。むしろコーナーによつては今までより遅くなつた。上述した通り「攻め込む」といふ意識がなくなつて、とにかくラインをトレースすることしか考へなくなつたせゐだらう。もう一つ、今までと違つて「常に(連続的に)ラインを注視して外れないようにする」ことに意識を注ぐようになつたために、非常に消耗する様になつた。「Capeta」の奈々子さんが言ふ様に「しんどい作業やで‥‥」なのである。
ともあれ、一つだけ成果はあつた。4'15.442、ノーペナルティ達成。せめてあと五秒縮めたい。課題は山積みだ。ここからやつと「匠モード」が、否「バトルギア」が始まつたといふ気がする。いつまでたつても止め時が見つからず、我ながら困つたものだ。