「Forza2」のペイントで交流のある人にマイクロソフトの元「Forza」担当の人からコンタクトがあつて、その伝手で幕張某所のパーティ会場に招かれた。芸能人が360のゲームで大騒ぎするライブイベントを横目に、招待されたペインター同士七人ばかりで談笑。ほとんどの人が同世代で笑つた。
途中から元「Forza」担当氏、さらにはTurn10のマネージャのChe氏も輪に加はつた。各自持寄つたUSBメモリで自作のスクリーンショットをPCに集め、スライドショーで閲覧。すでに各メンバーの代表作はTurn10にギフトしてあるのだが、曼蛇バイパーが表示された時にChe氏が「Who!? Who is 'Salamander' ?」とキョロキョロした。ワシは隣に居たのでサッと手を挙げてガッチリ握手。これは嬉しかつた。
その後は当然の様に生「Turn10への要望」会に。Che氏曰く「車内視点は必要か?」「できれば欲しい」「その場合、クルマの台数は減らさざるを得ないが、それでもいい?」「我々は今の台数でも不満はないが、一般ユーザーには通じないと思ふ」「それより天井の広いクルマが欲しいw」。一往、ワシからは「今のボンネット視点でもいいから、運転席の配置に合せて視点を左右にオフセットできる様にできないか」と要望しておいた。
「GT5pは見たか?」「見ただけ/やりました」「実際、どう思つた?」「クルマのモデリングはやはりあちらの方が素晴しい。しかしそれ以外の点では全てにおいてForzaの方が良かつた」「グラフィックはあちらが上つてこと?」「いや、クルマだけ。残念ながらForzaの、特に日本車のモデルは酷いと思ふ。次はもつと頑張つてください」云々。その他、オンラインのタイムワイプの件や今後の展開について話を聞けた。そろそろネットにも情報が出てきてゐるけど、ダウンロードコンテンツについて。まづマシンパック、続いて新コースも配信される予定。具体的な内容はここでは伏せておく。今出てゐる情報の通り、とだけ。また、今後のアップデートでさらにオークション周りのセキュリティを強化したいとのこと。
書けない話もいろいろあるが、何よりこの公式でもなんでもないユーザーコミュニティのためにChe氏がわざわざ出張つてきてくれたらしいことが個人的には印象的だつた。なぜさう思つたかといふと、パーティ自体は今後の最新作に交へた進行に終始してゐて、少なくともTurn10のスタッフがこの場に居る必要性は毛の先ほども無く、ただ会場の隅つこで数人の「Forza」好きが集まつてただけだから。なのに彼はバックパックから「重かつた!!」といひながら普通とは少し違ふ黒い箱を取り出してDLC配信物まで披露してくれたのだ。
これは想像にすぎないが、たぶん英語ベースの「Forza」の公式フォーラムでは日本人の意見が殆ど出てこないので、なんとしても生の声が聞きたかつたのだと思ふ。リップサービスが多分に含まれてゐるとはいへ、日本人プレイヤーがオークション機能についてのTurn10の認識に与へた衝撃はやはり相当大きかつたやうだから。その辺の経緯については以前纏めた通りで、なにより発売初期に尽力した人たちの功績に拠るところが大きいから、あの場に呼ばれた我々がぬけぬけと代表者面するつもりは毛頭ない。ただ、少なくとも決して大きくない日本の市場について、彼等が大切に思つてゐることだけは信じていい。(追記)もうひとつそれを裏付ける話がChe氏からあつた。Turn10では各国のプレイヤーのログイン時間を統計的にモニタリングしてゐるのだが、実売数が多くない筈の日本のプレイヤーのログイン時間が他の地域の数倍に達してゐるといふ。彼等はさうした事実を大変喜んでゐる。
問題があるとしたらTurn10ではなくそれより上の意志決定組織か、あるいはやはり日本法人のあり方についてだらう。ニコニコ市場で売れない「Forza2」が可哀相だなんて寝言に耳を貸す必要はないよ。
以上、思ひ切つて書けるところまで書いてみた。今は「GT5p」についてのメディア受けのする大風呂敷ばかりがネットを彩つてゐるのだから、隅つこの方でこれくらゐのことが書かれてゐてもいいだらう?
- 2007年09月21日 adramine game
- 2007年10月04日 tetracarbonyl game
- 2007年09月22日 firestorm すごいたのしそう。イイナー
- 2007年09月21日 wtnb18