大和但馬屋日記

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一年ぶりにガーゴイル新刊の感想

yms-zun2006-10-30

吉永さん家のガーゴイル(11)(田口仙年堂,ファミ通文庫) - 大和但馬屋読書日記 - bookグループ

九、十巻の感想を書いてないので先に書いておくと、こちらは所謂「本筋」めいた話として古科学といふ錬金術師への対抗勢力を登場させ、世界観を広げようとする話。四巻に通ずる過去編でもあり、ガーゴイルがトラウマと戦ふ話でもあり、傍系シリーズの「おるたなてぃぶ」に繋がるものでもあり、何とも盛り沢山な前後編で面白かつた。
それを受けての今巻はガーゴイルをはじめ被造物たちの精神的成長の話。仙年堂が書きたい路線が大分明確になつてきたかな。ただ、「おるたなてぃぶ」や「コッペ」も含めて、主題が似通つてきつつある嫌ひはある。
一巻分の物語としてみた場合、今作はちと微妙。なんだかいろいろ配慮しすぎで、まとまりすぎてて勢ひがない。取材モノの難しさが出てしまつたかな。あと、なんだかアニメ版を意識しすぎてないか。気のせゐか。アニメからのフィードバックとしてオシリスが声を出す様になつたのは悪くないと思ふけど。
次はまた「おるたなてぃぶ」らしい。個人的には「コッペ」を読みたいんだけどな。

ついでだからアニメ版「吉永さん家のガーゴイル」について

id:yms-zun:20060731#yoshinagaの続き。少し前に全話見終つた。
一連のアニメーション作品としては普通に良く出来てたと思ふ、けれどもやはり以前の感想と同じで、これを観て小説を読みたくなるかといふとさうでもないな、と。話を深読みする余地があまりなくて、アニメからさらに先に踏み込ませようとする牽引力がないといふか。
小説とアニメーションとで「表現できること」はもちろん異なつてゐて、小説の持つ文章の力とか味はひの様なものはどうしても映像には翻訳できないのだから、さういふ意味では凄く真当にアレンジされたんだな、とは思ふ。
「原作と違ふからアニメが駄目」といふつもりは毛頭なくて、むしろアニメはアニメで好きなんだけど、やはりワシは仙年堂の文章のファンなので、アニメを観てどう思つたのであれ小説にも一度は触れてほしいなあと、「ガーゴイル」を観た人に対してはお願ひしたいところ。
以下細かい話。

  • ハナ子の歌はコーラスみたいな「音」で逃げずにちやんと歌にしてほしかつたなあ。
  • 小説のヒッシャムはただウザいだけだつたけど、声がついたらかえつて良くなつた。
  • イヨはもう少し派手に演じてほしかつた。
  • 無理に夜倶先生出さなくてもよかつたんぢや? あれでは意味わかんないし。
  • オリジナルの話は微妙。無理が過ぎるといふか。
  • オシリスかはいいよオシリス

等々。
当然のことながら最新刊の小説を読む際に脳内で台詞に声がつくやうになつた。まあ、イメージから外れてはゐないし、ヒッシャムがウザキャラでなくなつたのでよしとしたい。

今日のゲーム(十月三十日)

SHINOさんの悲痛な叫びが届いたので十五インチの何でも繋がるNECモニタの21ピンRGB端子にサターンを繋いで久々にモニタを縦置きしましたよ。

レイヤーセクション(SS,TAITO)

四面がクリアできねえ

バツグン(SS,BANPRESTO/TOA)

やつぱり四面がクリアできねえ

うわーんだめなこ。つか、縦シューにあまり燃えなくなつてる。つか、最後に燃えたのつて「虫姫さま」な気が*1。「〜ふたり」を遊びに行く気も‥‥
燃えないといふか、頭のどこ叩いても汁が出てこない感じ。ちとショック。でも、納得。もう「GW」だけでいいのか自分。

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

「だけでいい」ではなく「でなくちや駄目」になつてゐる自分。前に書いた通り求めてゐるものは全部この中にある。そして、このゲームに「弾避け」はないんだ。
弾避けがちつとも楽しくないと、やうやく気付いたよ。
二百万点台で悪安定してる。ブレイクスルーが欲しい。といつてPC-6001mkII用の横シュー持つて来られても困る。

  • 2006年10月30日 firestorm うふん, Ray, TOAPLAN 縦置きいいなー。BATSUGUNいいなー。GWおもしょそうだなー(涙

*1:漢字が違ふとか言ふな