大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

伝説からお笑ひへ(←ひとつ抜けてる)

yms-zun2006-09-28

ばむばんか惰隠洞(2006-09-27)よりhttp://www.buri.ne.jp/legend/legend.cgi。一発勝負でゴー。

連邦のV作戦の中で開発される。しかし寸゛はガンダムAパーツにガンタンクBパーツを組み合わせたガンダムタンクだったので廃棄同然で戦場にほおり出される。
崖から川に飛び降りる前に、幼馴染と切り付けた痕の残る岩の前での再会を約束するが、結局それは叶ったのだろうか・・・・・
なおこの頃、常軌を逸したカレー好きをかわれてキレンジャーを2年間ほど務めている。

学生時代、丸二年に渡つて昼食を学食のカレーうどんで通しましたが何か。つか、ガンタンクのAパーツとガンダムBパーツを組合せれば火力と機動力の点で最強のモビルスーツになる予感。

「カレイドスター ぐっどだよ! ぐーっど!」のCGキャラ

AT-Xでやつてたのを録つといた。観始めて、OPで脱落。
単純にね、CGのデフォルメキャラが可愛くない。何といふか、美少女フィギュアで顔を作る時に一番やつたらいかんミスをやつてしまつてる感じだ。平面的な造型で、しかも横から見た時の顔のラインのピークを口のところに置いてゐるために、斜め上から見た顔が縦に間延びして(目と口の距離が異常に空いて)ナスビの様に見えてしまふ。アニメだから表情を見せてナンボで造形の良悪しは二の次なんだらう、それは分る。そのために平面的な造型にしたんだらうな、とも思ふ。しかし可愛さを狙つてデフォルメキャラにしたのならもう少しバランスの取り方を云々。
昔、「カレイド〜」本篇放送時にDVDボックスのCMで使はれたCGキャラは可愛く見えたのだが、あれが今作と同じものなのだとしたら見てゐるこちらの目が肥えたのか、「あの当時にしては」バイアスが掛つてたのか。今あれを見てどう思ふかだな。ビデオを探す気力はないが。
気を取直して視聴再開。
崩れ顔の時は悪くない、つかむしろ可愛い時もある。つかだいぶ手で描いてるんぢやないかな。通常のムッツリ顔がどうも。元のアニメキャラより彫りが深く見えるんで違和感あるのかな。
シェーディングはよく出来てんなー、と思つて見てたらたまに汚いカットも混じる。レンダリングが間に合はなかつたのかしらん。
リップシンクは少し頑張り過ぎか。音声にアニメーションを合せる作り方だと、CGでは口の動きを簡単にフルフレームでシンクロさせられる。しかしさうすると画面の中で口のところだけが突出してせはしなく動いてしまふ。口はセルアニメと同程度のコマ抜きで動かすくらゐで丁度いいと思ふ。自分でもいつも悩むところだが。
トランポリンでジャグリングしてるところはすごく良い動き。作るのも大変だつただらうが、楽しい作業だつたんぢやないかな。
全体としてオープニングさへ乗り切れば(そこでさういふ絵と割切れば)普通に楽しく観られた。

リップアニメーションについて思ふところ

CGで口を動かすときは、だいたい「あ」「い」「う」「え」「お」と「両端を吊り上げた形」「両端を下げた形」その他もろもろの形をあらかじめ作つておいて、それらの形をブレンドしながらモーフィングさせるのが一般的だと思ふ。ワークフローとしてはモデリング担当者が形を作つて、セットアップの担当者がモーフィングの仕込みをして、アニメーターが実際にそれを動かすといふ分業体制になつてゐるだらう。よほど小規模なプロジェクト*1でない限り全部を一人が兼任することは稀だと思ふ。
で、まあ無難に「あいうえお」の形が作れるCGモデルが手許にやつてきたとして、すでに収録された台詞に合せてリップアニメーションをつけようとすると、つい発声の一音一音について馬鹿正直に口の形を対応させてしまふんだよな。なぜなら、それが一番楽だから。さう、動きは多いけど楽なんだよ、センスも何も必要ない機械的な作業なんだから。
例へば「謝れ! レイラさんに謝れ!」‥‥なんてシリアスな台詞は「ぐっどだよ! ぐーっど!」には出てこないけれども‥‥といふ台詞に合せてアニメーションを付けようとすると、「あ・や・ま・れ、れ・い・ら・さ・ん・に・あ・や・ま・れ」、つまり「あ・あ・あ・え、え・い・あ・あ・ん・い・あ・あ・あ・え」といふ形に口をパクパクさせておしまひ、となる。でもこれを実際にレンダリングして音に合せてみると、口が物凄い速さでパクパクしててものすごく不自然なんだよな。困つたことに、「ぐっどだよ! ぐーっど!」でもさういふカットが沢山ある。
不自然なのは当り前である。同じ台詞を自分で言つてみればよい(これをしないアニメーターがCGの世界には居るのである)。「謝れ! レイラさんに謝れ!」と言ふとき、唇は「ま」の発音の際に一瞬閉ぢるだけで他は開きつぱなしであるはずだ。「れいらさん」も発音としては「れーらさん」であり、しかも「さん」の「ん」をいふ時口は閉ぢない。一文字の「ん」を発音するときと「さん」の「ん」では口の形は全く違ふのだ。唇の形だけに着目した場合、この台詞での動きは極めて少ない。否、この台詞に関らず、日本語の発声において唇の動きはほとんど重要ではないと言つていい。怠惰な日本人はさうなる様に少しづつ発音数を減らしてきたのだから。
ではそこだけでもリアルにしようと思つて唇の形だけ忠実に真似てアニメーションを作つてみると、今度は台詞のわりにほとんど口が動いてゐなくてまたまた変に見えてしまふはずである。それもそのはずで、発音の際に重要なのはむしろ舌なのである。前出の台詞でも、舌と顎はそれなりに動いてゐるはずだ。しかしCGアニメでそこまでの仕込をすることは滅多にない。トゥーンレンダリングのデフォルメキャラともなればなほさらだ。舌なんて初めから作られてゐるわけがないし、顎だつて開閉できる様に作られてはゐない。
ではどうすればよいかといふと、結局セルアニメの手法を採り入れるしかないんぢやないか。発音数とは関係なく、台詞の長さに合せて適当なタイミングで口をパクパクさせる。「あ」「い」「う」「え」「お」の形をトレースするのではなく、その時の感情に沿つた形の口のまま、「喋つてゐる」といふサインとしての開閉をさせる。もちろん適当にやつてゐても駄目で、従来の伝統的なタイミング取りのセンスが必要。CG畑のアニメーターには難しいかもしれんね。
モデリングやセットアップの段階でそこまで読んで仕込をするのは大変といふか、モデリング先行のプロジェクトではほとんど無理だつたりもするんだけど、CGアニメが「CGつぽいから駄目」と言はれないためにはさういふところに気をつけないといけないんぢやないかな。

*1:うちのことだ

アリシアさんにでつかい謝れ

吹いた。
関係ないけど「結構自信あつたんだけどなあ」の灯里さんはアニメ版で一番可愛いカットだと思つてる。後ろ姿だけど。それがいい。
つか、広橋涼はそらと他のキャラを演じてる時とでスペックが違ひすぎませんか。そらに最適化され過ぎといふか。かうして混ざると良く分る。

夢にまで見た表示デバイス

各ゲーム機は今すぐこの液晶モニタに出力対応すべし。
‥‥いや、分つてるんですよ、こんなもん使はずともHD解像度ならあの筐体のゲーム画面がそのまんま移植できることくらゐ‥‥でもさあ、ほら。

ハリアーの挙動

はてブコメントに反応。「ありえないような」といふのがハリアーの妙に小刻みな動きのことを指してゐるのでしたら、あんなもんです。アーケードの筐体はバネの強い操縦桿タイプのレバーを採用してゐて、腕の力を緩めるとすぐにセンターに戻らうとするのでむしろ滑らかに動く方が難しいです。それとこのゲーム、一箇所に留まつてゐては何にぶつかるか分つたものではないので、常に細かく動くことで自キャラによる死角をなくす必要があります。さういつたわけで、誰のプレイであつても大体あんな感じの動きになります。
録画がどういふ環境で行はれたかは知る由もありませんが、とりあへずアーケード版と言はれても納得してよいものだと思ひました。

今日のゲーム(九月二十八日)

ソニック・ザ・ヘッジホッグ体験版(Xbox360,SEGA)

タイトルこれで良かつたよな? 十五年振りにシリーズ第一作と同じ名でリリース予定の、3D「ソニック」の最新作の体験版。
DC版「ソニックアドベンチャー」の様な探索型ではなく、さりとてサターン版「ソニックR」の様なレース仕立てでもなく、まさに原点回帰の一方通行ハイスピードアクションになつてゐる。
ゐるのだが。
はつきり言つて、つまらないですよ?
よくある「横スクロールアクションのステージを3Dにしたらかうなる」みたいなネタを実直に再現した様な一本道のステージは狭苦しく、その上を飛んだり跳ねたりするとあつといふ間に谷底へ落ちてしまふ。しかもこれがソニックの本分とばかりにもの凄いスピードであちこちの仕掛けによつて跳ね飛ばされ、プレイヤーの操作が介入する余地がない。といふか、飛ばされてる間に操作を加へることがデメリットにしかならない。初代以降「ソニック」シリーズが抱へる根本的な欠点を愚直にトレースしてゐる。
ジャンプ中にボタンを押すことで何かに吸寄せられるホーミングアクションが一往の特徴となつてゐるが、どうにも破綻したバランスに無理矢理補正をかけてゐる様にしか感じられず、やはり「操作をしてゐる自分」といふ存在が希薄である。
ああ、確かにこれは「ソニック」の最新作だ。故にワシが遊ぶ必要は、全くない。こんなのアクションゲームぢやないよ。
あと、まだ調整不足なのかどうか知らないが、カメラが酷すぎる。ワシは今まで幸ひにも3D酔ひといふものを経験したことはないが、これは少し危ないと思つた。まさかこのまま製品化するつもりではあるまいな?
蛇足ながらワシが好きな「ソニック」といへばメガドラ版「2」のボーナスステージと、格闘ゲームの「ソニック・ザ・ファイターズ」だけである。
といふか、ソニックチームは「ナイツ」と「バーニングレンジャー」の新作を作るべきなのであつて、こんなのは要らない。