大和但馬屋日記

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今日のゲーム(九月二十八日)

ソニック・ザ・ヘッジホッグ体験版(Xbox360,SEGA)

タイトルこれで良かつたよな? 十五年振りにシリーズ第一作と同じ名でリリース予定の、3D「ソニック」の最新作の体験版。
DC版「ソニックアドベンチャー」の様な探索型ではなく、さりとてサターン版「ソニックR」の様なレース仕立てでもなく、まさに原点回帰の一方通行ハイスピードアクションになつてゐる。
ゐるのだが。
はつきり言つて、つまらないですよ?
よくある「横スクロールアクションのステージを3Dにしたらかうなる」みたいなネタを実直に再現した様な一本道のステージは狭苦しく、その上を飛んだり跳ねたりするとあつといふ間に谷底へ落ちてしまふ。しかもこれがソニックの本分とばかりにもの凄いスピードであちこちの仕掛けによつて跳ね飛ばされ、プレイヤーの操作が介入する余地がない。といふか、飛ばされてる間に操作を加へることがデメリットにしかならない。初代以降「ソニック」シリーズが抱へる根本的な欠点を愚直にトレースしてゐる。
ジャンプ中にボタンを押すことで何かに吸寄せられるホーミングアクションが一往の特徴となつてゐるが、どうにも破綻したバランスに無理矢理補正をかけてゐる様にしか感じられず、やはり「操作をしてゐる自分」といふ存在が希薄である。
ああ、確かにこれは「ソニック」の最新作だ。故にワシが遊ぶ必要は、全くない。こんなのアクションゲームぢやないよ。
あと、まだ調整不足なのかどうか知らないが、カメラが酷すぎる。ワシは今まで幸ひにも3D酔ひといふものを経験したことはないが、これは少し危ないと思つた。まさかこのまま製品化するつもりではあるまいな?
蛇足ながらワシが好きな「ソニック」といへばメガドラ版「2」のボーナスステージと、格闘ゲームの「ソニック・ザ・ファイターズ」だけである。
といふか、ソニックチームは「ナイツ」と「バーニングレンジャー」の新作を作るべきなのであつて、こんなのは要らない。