大和但馬屋日記

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「レディ・プレイヤー1」を想ふ

先週、Nintendo Switchに「ドンキーコング」が配信された。一九八ー年のアーケード版の完全移植の單品販賣はこれがたぶん初めて。それまではニンテンドー64の「ドンキーコング64」のゲーム内ゲームくらゐでしか遊べなかった筈。

で、最初に試したのがこの行動だが、ゲームメニューで後期バージョンを選んでしまつたのでただの自殺だつた。

改めて前期バージョンで遊び直す。有名なワープバグだ。

最初の梯子を登り切つたところでレバーを彈く樣に右に入力し、ジャンプマン*1が背中を見せたまま右に座標がズレたら成功。そのまま右にジャンプして落ちるとミスにならず、ステージクリアとなるバグ。デッドコピー版の「クレイジーコング」でも同じテクニックが可能。後期版では對策されて前出の樣にミスになる。

ファミコン版でオミットされたまま日の目を見ることなく三十數年が過ぎた第二ステージ。他のステージに較べるとややゲーム性には缺けるので容量の都合でオミットされたのは解らないでもないが、かうして復活したのは目出度い。

それはともかく、先出のこのワープの裏技だ。

コングが邪魔をするステージ上のトラップを正攻法ではなく有得ない樣なコースを取ることでショートカットしてクリアする。こんなシチュエーション、どこかで見たことがないだらうか。さう、「レディ・プレイヤー1」である。あの最初のイべントの解法を「ドンキーコング」のこの裏技のことだと看破した誰かのツイートを見た時には手で膝を打つた。そして自分でそのことに氣付けなかつたことを大いに悔しく思つた。

誰が見てもキングコングなアイツを見て「どつちかといふとドンキーコングぢやね?」と思ふところまではいい線を行つたのだがあと一歩正解に踏込めなかつた。殘念。あの映畫はさういふレべルの仕込みが山程ありさうなので全く油斷がならぬ。

*1:まだマリオと名付けられる前