大和但馬屋日記

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外憂内患とでもいふべきか

所謂「共謀罪」と呼ばれるものについて。「共謀罪は戰前の治安維持法の再來だ」といふ反對派の尤もらしい言ひ分があるが、それを言ふ前に先づこれを讀み、
"テロ等準備罪を分かりやすく解説(丸山穂高(衆議院議員/大阪19区))"
續いてこれを讀みたい。
"国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約(略称:国際組織犯罪防止条約) | 外務省"
"共謀罪に関する主要国の法制度"
この件については権力側にとつて怪しい相手を簡單に取締れる樣にすることではなく、國際間の協力體制を整備することに主眼が置かれてゐることに留意すべきである。組織的犯罪の捜査に障壁を設けることは、テロや麻藥に惱まされる諸外國にとつては敵對的ともとられ兼ねない行動となる。かういつた動きについて國際条約の輪から進んで拔けて獨立を主張することこそが戰前囘歸に他ならぬ。無闇に「共謀罪反對」を叫ぶことは「世界中を敵に囘せ」と言つてゐるのと變らない。國家の在り方を時の政權批判の出汁に使ふ様では話にならぬのだ。