大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

ロシアGP

ロシアGP決勝。
豫選でグロージャンが最下位だつたりトロロッソがQ3に進めなかつたりハミルトンが三番手以内にも入れずフェラーリが九年振りにフロントローを獨占したりと色々あつて、ホンダが來季からザウバーにもパワーユニットを供給することが發表された。これで少しは人竝みに開發が進めばよいな。
決勝、フォーメーションラップアロンソがマシンを止める。電氣のリチャージが行はれない模樣。人竝みに開發が進めばよいな本當に!
スタート、ボッタスがフェラーリ二台を拔いて首位を取つた。後方でグロージャンとパーマーが接觸。グロージャンに尻を突かれて體勢を崩したパーマーか立て直さうとしてお釣りを貰つた動きになり、再びグロージャンに激しく當つてしまつた形で、どちらかといふとグロージャンが惡い感じだ。これで早速セーフティカー。
明けてからリキアルドにブレーキトラブルが出る。ここは屈指のブしーキに厳しいサーキットなので無理もない。チームからはフェルスタッペンにも「ブレーキバランスを可能な限りフロント寄りにしろ」と指示が飛んだ。
ハミルトンが「パワーが拔ける」とチームに訴へてゐる。前を走るライコネン車の起す亂流(タービュランス)の所爲で吸氣に影響が出てゐるのか、チームからは「走行ラインを外して綺麗な空氣を入れろ」とアドバイス。しかしこれではDRSゾーンに入れない。冷却にも惡影響なのは當然でライコネンとの差が開く一方である。片やチームメイトのボッタスは前の車を氣にする必要のないポジションを快走してハミルトンよりいい夕イムを出してゐる。ハミルトンはハミルトンで前との差が大きくなつて「車が良くなつた!」などと言つてゐる。それでは駄目な氣がするが。
タイヤ交換のウインドウに入つてベッテルが猛チャージを掛ける。ボッタスにプレッシャーをかけてピットに追込みたいのだらう。勿論ボッタスは先に動きたくはないが周囘遅れに引掛り、タイヤにはブリスターが見えてゐて二進も三進も行かず、遂に先に動いた。ここでベッテルが合せるのがセオリーだがフェラーリは先にライコネンを入れた。むむ? ベッテルが厳しくなるのでは? 結局ベッテルは豫選に使つたウルトラソフトで三十四周も走つた。ここまで引張れるのならフェラーリの車はよく出來てはゐるのだらう。
終盤、ベッテルはボッタスを捉へたもののあと一歩及ばずDRSゾーンに届かなかつた。バルテッリ・ボッタスが初優勝。二位ベッテルとの差は僅か十分の六秒で、スタートで前に出たのがボッタスの勝因だつたとしか考へられない。實に見ごたへのある面白いレースだつた。
ロシアGPには必ず現れるプーチン大統領、F1にそこまでの價値を認めてサーキットに足を運ぶ國家元首なんて他には居ないな。モナコ王室はほら、「主催者」なので別として。