大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

此岸から彼岸へ

連休に絡めて、兩親を車に乘せて大阪から笠岡まで運転した。
笠岡の三洋汽船の老朽化した船着場が廢止され、少し位置をずらした場所に移轉新築されてゐた。地域のオープニングセレモニーをやるらしく準備に追はれてゐたが、建物は綺麗になっても中の人は變らないので適度にのんびりとグダグダな運營なのがいい味である。建物の設計は如何にも當世風だが、人の動線はあまり考へられてをらず、客捌きにはやや難がある。浮棧橋は前のをそのまま、場所だけ移動して使はれてゐるから棧橋まで降りてしまへば景色は以前と殆ど導らないから面白い。

待合室の空撮冩眞が見事だつた。笠岡上空からの超望遠冩眞。近い樣だが眞鍋島まで直行しても三十分はかかる。その先の島影は香川縣。右側は廣島縣。ここは岡山縣の片隅。この島傳ひに向うからやつて來て右の方に在る福山市に飛んで行つたコルセアだかへルキャットだかの姿を、幼い父は目にしたのであらう。
さて今囘の歸省の目的は彼岸の墓參りと野良仕事。チェーンソーを振囘して遊んだ。