大和但馬屋日記

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データなし

F1マレーシアGP、スタート直後の第一コーナーでベッテルが突込みすぎてフェルタッペンと接触、ロスベルクまで巻込んでスピン。ベッテル自身は左前サスを毀してリタイアとなり、バーチャルセーフティカーとなつた。フェルスタッペンは三番手をキープ、しかし完全な貰ひ事故のロスベルクは十五番手まで下つてしまつた。ハミルトンが随分と樂になつたな。
レース再開後、十周目に今度はグロージャンがクラッシュ。最終コーナー、裏ストレートエンドのビッグブレーキングでブレーキトラブルといふ考へるだけで肝の冷える様な事故だつた。
トップのハミルトンを捕へようとレッドブルがタイヤ戦略を練りつつ中盤が進み、終盤に差掛つた四十一周目、なんとハミルトンのエンジンがブローアップ。あああ。三度目のバーチャルセーフティカーが出た間に、今度はグティエレスの左前ホイールが走行中に脱落した。ハースは二臺とも足回りのトラブルに見舞はれたことになる。
レースを先導するレッドブル二臺を追ふロスベルクに十秒ペナルティが提示された。二コーナーでライコネンを抜く際にイン側から接触したのを見咎められたもの。ライコネンが十秒以内に居れば順位を逆轉されることになる。地味だが表彰臺を賭けた戰ひである。
流石にロスべルクも氣が氣でなく、ハミルトンの二の舞を警戒するチームに速いモードで走る許可を得てライコネンを引離し、三位表彰臺を物にした。
優勝したのはリキアルド、二位にフェルスタッペン。表彰式の控室が「スタート直後のべッテルの被害者の會」になつてて、皆で惡口を言つてゐた。セブ可哀想。本人も反省してゐるみたいだし、表彰臺に上れるんだからねえ。
リキアルドは以前から公言してゐた「優勝したらオーストラリア式の儀式*1をしてやる」といふ約束を實行する羽目に。汗臭い自らの靴にシャンパンを注ぎ、一氣に呑干した。クリスチャン・ホーナー氏を含む他の表彰臺關係者も付合はされ、インタビュアーとして登壇したマーク・ウェバー氏が「僕はやらないからね」と言つて靴をオーディエンスに向けて投げ棄てたのには流石に笑つた。
それにしてもまさかのハミルトン脱落、ロスベルクとは二十三點差で残りは五戰、來週はいよいよ鈴鹿。行つてくる。

*1:シューイといふらしい