大和但馬屋日記

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AT-Xで「くまみこ」。原作を友人に勧められて読んだ時は今一つ刺さらなかつたのが、アニメで観ると大層楽しい。話は全く変らないし、絵もそんなには違はないのに何故だらう。色と声と動きが着いたからか? 勿論それは効果として大きいとしても、ハテ、と思ひながら原作を読返して判つたことがひとつ。漫画の「くまみこ」の、とりわけ第一巻については、コマの割り方と配置の仕方が随分とぎこちないのだ。絵が下手だといふ訣ではない。ネタが面白くない訣でもない。それらが組合せられてがコマ漫画の形をとつた時に、残念ながら何の面白みも生み出さない姿になつてしまつてゐる。これは編集者がちやんと仕事してない感じかなあ。同じ内容を別の人がちやんとコンテに起してアニメに仕上げれば面白くなるのだから、少なくともそれだけの力はある漫画なのだ。かういふ例は他になかなか思ひ当らないだけに勿体ないな。漫画でもレイアウトやタイミングは大事だし、そこはディレクションで何とかなる筈。
最近上げたゲーム動画。

戦前のグランプリマシン、アルファロメオP3。コンストラクターとして独立する前のスクーデリア・フェラーリセミワークスとして走らせたから跳馬のエンブレムが貼られてゐる。フェラーリでアルファP3といへばヌヴォラーリ、といふ程度の知識は辛うじて持つてゐる。昔何かで戦前のドイツGPを見るヒトラーの映像は見た気がする。そのGPでドイツの鼻を明かしたのがヌヴォラーリのP3だつた、とのこと。
サスペンションの動きが今の目で見ると面白い。コクピットビューではハンドルの左右に二つのタコメーターが並んでゐて、「またTurn10がリサーチをミスしたのか、仕方ねえなあ」と思つたらさうではなさげだつた。

この通り直列八気筒エンジンなのだがどうやらこれは二基の直列四気筒エンジンを縦に繋げただけの構造らしく、タコメーターもそれぞれに対応したものが二つ取付けられてゐる模様。何だこれ面白いなあ。そして何より、エンジンサウンドが最高だ。