大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

68.7kg 17.4%


「Forza6」体験版、雨天のセブリング。セブリングは「Forza2」から八年、走り込んだ馴染みのコースだからもうどこで何が起きても驚かないぞ、などと思つてゐるからこそ、「Forza5」で走つた時に路面のメッシュの情報量が明らかに増えてゐることに驚嘆したし、この「Forza6」のウェットコンディションの凄まじさも身に泌みて実感できた。TURN10が「Forza2」のシミュレーション精度を説明する際に、このコースのコンクリート舗装の継目をタイヤが乗越える状況を使つて説明してゐたことからも判る通り、セブリングはTURN10にとつて「Forza」の挙動表現のリファレンスとして設定されたコースなのだと思ふ。
そして今回、雨天コースの御披露目として、セブリングを体験版に収録してきた。このホームストレートのコンクリート舗装だけでその意図は充分に伝はつた。路肩に水が溜まつてゐるから、ドライの時みたいにストレートで右に車を寄せるとたちまちタイヤを取られて壁に当つてしまふ。ドライバー視点の映像の方、一分九秒のところにある水溜りは避け様がないので、ハンドルをしつかり握つて祈る気持ちで突込まなければならない。少しでもラインを間違へるとハイドロプレーンでそのまま吹飛んでしまふ。よく知つてゐるつもりだつたセブリングが全く違ふコースに見える。水溜りの位置は現地取材して決めたとのことだが、だとするとウェットコンディションのあるコースはドライにおいてもよりリアルなアンジュレーションが再現されてゐるのではなからうか。そんな期待を抱く程に、このウェットコンディションの出来は凄まじい。他のレースゲームの様に、一律で路面のμを下げて滑り易くしただけの様な雑な代物ではなかつた。そこまでやるとは思つてなかったから当初ウェットを採用すると聞いた時には否定的な感想しか持てなかつたのだが、脱帽だ。