大和但馬屋日記

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今日は仕事で呑みが入ったので運動はできない。
AT-Xで「RAIL WARS!」が始まつた。途中の碓氷峠の話は友人宅で観せてもらつて、その時はツッコミ入れながら楽しく観たのだけど改めて観る物語の出だしはキツいな。冒頭のナレーションからいきなりキツい。「ガルパン」で言へば「戦車道とは」の件に相当するエクスキューズの場面であつて、ここを乗越えられないと後は無理だ。戦車については全くの門外漢だから余裕で乗越えたけれども、ブルトレブームと特急ブームの後を襲つた特定地方交通線の廃止に象徴される国鉄の崩壊の様を目の当りにした身としては、この導入を笑つて受容れるのにはかなりの胆カを求められる気がした。
そしてそれに続くインターンシップの説明シーンで、なけなしの胆力も打砕かれた。高校生を公安の仕事の実地にぶち込むなんて、有得ないにも程がある。大人が子供に何をやらせるつもりだと。少年少女に世界の命運を背負はせるのは「マジンガーZ」辺りからの王道ではあるしその極北に「エンダーのゲーム」なんかがある訣だが、どんな作品でも止むに止まれぬ事情をちやんと描ぃてきた筈だ。「ガルパン」はさういふ処をうまく回避して廃部寸前の部活ものの体に落し込んでゐる訣だが、これは何のつもりだ。ちやんと見続ければそれなりの必然性が描かれるのだらうしさうでなくては困るが、それにしてもこの導入は杜撰すぎやしないかね。鉄道が、国鉄がとか関係なく物語として「これはない」と思ふ。
第一話を最後まで観るのには時間が掛りさうだ。年喰つたせゐか、若者に無茶をさせる話に違和感を覚えることが多くなつていかんな。さうするならするで、ちやんと大人の論理を働かせなきや駄目だ。ただ何となくで話を作つてはならない。どうせ教官がしたり顔で「これからは彼等の時代です」なんてことを言つて綺麗に話を纏めたつもりにするのだらう、と高を括つてしまふくらゐに陳腐で見てゐられないものを見た気分になつた。