大和但馬屋日記

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オーストラリアGP決勝

晴れ。HRTの二台は百七パーセントルールのために出走から除外された。ペレスはギアボックス交換のためグリッド降格。
ベルニュ、ペトロフ、ペレスはプライム、他はオプションでのスタート。
スタートの蹴り出しでハミルトンが少しミスをしてバトンが前に出た。
一コーナーでセナがコースアウト。リキアルドも何かダメージを負つてピットへ。ヒュルケンベルググロージャンが消えた。若手に厳しい開幕戦。混乱に乗じてペレスは最後尾から小林の一つ後ろ、十二番手に浮上。若手に優しい開幕戦。
コースのあちこちで接戦。十周目、シューマッハーがコースオフしてベッテルに抜かれた。ギアを失つたのでコース外に逃げたらしい。
十二周目、マッサが最初のタイヤ交換。シューマッハーはピットレーンに入つてすぐにマシンを停め、リタイア。ここからタイヤ交換の動きが活発になつた。
十六周目に小林がファステスト、プライムタイヤで十分に速いことが証明されたか。今年はピットの奇策はまづ通用しなくなつたと見て良いかな。ブリヂストン時代に近くなる気がするよ。
二十二周目、ペレスは長く引張つてオプションをタイヤ交換。小林もオプションだつたさうだ。
マッサをライコネンが、そして小林が抜いて行く。小林九番手。
川井氏は「サチる」と言ふのをやめてほしいな。TVで通じる言葉やないで。日が傾いて路面温度が下がつてきたのでラップタイムが飽和した、といふ意味をその一言で表すのは乱暴だ。
三十周を過ぎて、そのラップタイムがまた更新され始めた。路面にラバーが乗つた分のボーナスつぽい。
三十七周目、バトンとハミントンが同時にピットイン。ベッテルがハミルトンに迫つてゐただけに、うまい作戦だ。しかしこれと同時にペトロフがホームストレート上で停まり、このためにセーフティカーが導入となつた。これではペースアップができず、ベッテルはまんまとハミルトンの前に出た。
この機に乗じて殆どのマシンが二度目のピットインを行つたが、ここでペレスは入らないまま七番手。あと一回のピットインがあるならいいけど、残り十八周。うーん、小細工がハマらなかつたパターンになりさうだ。
今年からセーフティカーの隊列が組まれた後、周回遅れの車が隊列に先行して同一周回に揃へて良いことになつた。この恩恵のために列を離れたコバライネンは、しかしそのままガレージへ。どした?
四十二周目、残り十七周で再スタート。小林がライコネンを抜いて九番手に。上手い。
注目はペレスのタイム。どこまで新品勢に伍することができるか。小林はスタート直後にリアウイングを傷めてゐるが、抜かれたキミがそれを見て無線で「壊れてんだけど! パーツ飛んでんだけど!」と叫んでる。ピットは「わかつたわかつた」と応へてゐるが、ただ宥めただけなのか、レースコントロールにアピールするのか。
四十八周目、マッサとセナが接触。セナはフロントサスを毀された様に見えたが、ピットに戻つてタイヤを換へただけで復帰。マッサはリタイア。マッサが悪い様にしか見えなかつたが。とりあへずレース後に審議のアナウンス。
ベッテル、ハミルトン、ウェバーはDRSの仲。そしてロズベルグ、小林、ライコネンもDRS兄弟。しかしニコが逃げて、代りにラインネンの後ろにベルニュが来た。
ペレスは前後より半秒遅いが、順位は守つてる。頑張つてるな。最終ラップで新人ピックがピットイン。完走扱ひながら終了か。
そして同じ最終ラップ、六位を快走してゐたマルドナドが単独クラッシュしてリタイア。ああ、勿体ない。
ロズベルグがギアがスタックしたか何かでスローダウン、ペレスも何故か四秒も失つて順位を大きく落し、最後の半周で順位が軽くシャッフルされた形でチェッカーフラグ。
バトンが「二〇〇九年よようこそ!」と叫んで優勝。ベッテルが二位、ハミルトンは敗けて三位。ウェバー、アロンソの後ろに小林が六位、棚ボタ美味しいです。ライコネン、ペレス、リキアルド、ディレスタまでが入賞。
予想通り、荒れた荒れた。最終ラップのゴチャゴチャがなければ、ベルニュは入賞できたんぢやないかなあ。
とりあへずマクラーレンは速かつた、セーフティカーが入らなければワンツーも有得た。しかしレッドブルも競り合へるところに居る。メルセデスは速かつたけれど、もしも二台ともギアボックストラブルだつたとしたら次レースは降格を免れない。この間にポイントを稼げるチームはザウバーも含めて多さうなので、次のマレーシアは面白くなるね。今年の小林のライバルは、キミになりさうだなあ。