大和但馬屋日記

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中国GP決勝

yms-zun2011-04-17

スタジオにブリヂストンの浜島氏が居る。低予算のためかゲストをほとんど呼ばないスカパー班にしてみれば超豪華ゲストだよな。今年のタイヤとラップタイムの傾向をグラフで表してくれると非常に分りやすい。といふか、まだF1の分析はしてるのねBS。ハミー氏個人の趣味かもしらんけど。

スタートのレッドブルの弱さは何なのかねー。前回も危ふかつたが、今回はついにマクラーレン二台に先行を許してしまつた。やはりKERSを使へてゐないのだらうか。車載映像で見る分には動作はしてゐるが、しかし動作が始まつた時には既にバトンに抜かれてゐるので、クラッチミートに失敗しただけなのかもしらん。
九周目、十一番手アルグエルスアリを筆頭に団子のバトル。その中でペレスがウェバーを抜いた。セルジオもいいところを沢山見せてくれるなあ。今年のザウバーはいいのが揃つてる。
そのアルグエルスアリは十周目にピットイン、タイヤを交換するも一コーナーを曲つたところで右リアタイヤが脱落。ピットアウト時の後ろ向きの車載映像でタイヤがグラついたのがハッキリ見えたので大丈夫か? と思つたが大丈夫ぢやなかつた。
十五周目、バトンとベッテルが同時にピットイン。ここで珍事件、バトンが間違へて手前のレッドブルのピットに入つてしまつた。TVカメラはそれを指差して叫ぶどこかの放送席越しにそれを捉へた。珍しい映像だな。
メルセデスの冷却系に不安があるとかで、「水温がこの先危ないから早めに対応してね」とかなんとか、時節柄違ふ話に聞えてしまふなぁ。
二回ストップと三回ストップが混在するレースになって、中盤は三回ストップは失敗だつたんぢやないの? といふ気もしたが、終盤の三回勢の速さと二回勢の苦しさを見るとさうでもなかつたなあ。まあ、トップのベッテルが二回だから何を言つてもアレだが。
おつと、スーティルとペレスが接触。インに飛込んだペレスがインキープできずに外に膨らんでスーティルを押出した。スーティルとインディアはたぶん一番嫌いなチームに迷はずザウバーを挙げるだらうね。
ベッテル、やはり二回ぢやタイヤが厳しかつたか。残り五周でハミルトンがベッテルを華麗に抜いた。タイムの落ちがあまりに酷い。しかもまたKERSが使へてゐない様子。おまけにコクピットからピットへの無線が死んでるるさうだ。わりと満身創痍げ。
一方、後半の追上げが鬼気迫る三回ストップのウェバー。十八番手スタートからファイナルラップ直前で三番手にまで浮上、PPスタートのベッテルの後ろでフィニッシュ。一回分のピットストップと十六台分のギャップを僅か七秒半の差まで縮めたのだから、これは正に大成功だつたわけだ。
予選でのタイヤの残し方が結果を左右したともいへさうで、性能の安定しない(といふか読みづらい)ピレリタイヤの御蔭で面白いレースになつたんぢやないかな。