大和但馬屋日記

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yms-zun2011-04-18

先々週あたりからXbox360を復旧させてゐる。それといふのも立て続けにシューティングの新作がリリースされたので、放つてもおけなくなつたといふ次第。XBLAで「星霜鋼機ストラニア」、パッケージで「エスカトス」「バレットソウル-弾魂-」。何が凄いて、何かの続編とか移植とかではない新作がこんなに続けてリリースされるなんてことがあつていいのだらうかと。厳密には「ストラニア」はアーケードでリリース予定だつたタイトルが流れてきたものだし、「エスカトス」はその昔ごく一部で話題となつたインディーズ系ゲームの発展的新作といふことになる様だが、ともかくも珍しいことになつた。何より、どれも面白いときたもんだ。どうしたものか。
今のところ取付き易い「バレットソウル-弾魂-」を中心に遊んでゐる。三作の中では一番オーソドックスな、ケイブ作品に似たスタイルの弾幕STGなのだが、しかし手触りといふか「気持良さ」のポイントがケイブとは随分異なる気がする。どちらかといふと「超連射68k」を思ひ出す感じだ。余計な操作や凝りすぎて意味の把握すら難しい得点システムに頼らず、「倒した敵の撃つた弾は消滅する」「画面前方(上方)に居るほど得点倍率が高くなる」といふ僅か二つの特徴でもつて、前のめりなプレイスタイルに誘導する作りが実に見事。弾幕STGがそれほど好きではない俺がここまでハマるのも、こと道中においては弾避けをする必要がほとんどないからだ。ボス戦においても、パーツ破壊を狙ふことで多くの攻撃を無効化できるのでストレスが少なく、むしろ快感に繋がり易い。オートボムを使つて遊べば、一周クリアは比較的簡単な方でもある。個人的には弾幕STGの決定版としておきたい。現在、Xbox Liveで体験版が配信されてゐる。
それにしても「弾魂」て、どういふ読み方でもネオアームストロングなんたらかんたらアームストロング砲つぽくて完成度高けぇなオイ。

出崎統監督死去。特に昔観た作品の多くに関られてゐるので枚挙に暇がないけれど、中ん就く物心ついた時の「ガンバの冒険」とリアル厨二マインド全開の頃の「スペースコブラ」が思ひ出としては大きい。今細々とでも飯が食へてゐるのも、無意識のうちに氏の作品を通じて叩き込まれた映像言語の素養の御蔭だと思ふ。カメラを回り込ませる時やレイアウトを決める時に意識するのは富野作品よりも出崎作品なんだよな。