大和但馬屋日記

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yms-zun2010-05-13

「GAME ROOM」で新ゲームが解禁。どうやら毎月一本のDLCによるゲームパックが配信され、その中から毎週少しづつ遊べるゲームがアンロックされて購入可能となるらしい。
先週はピンとこなくてスルーしたが、今週はコナミの「メガゾーン」とアタリ(現ミッドウェイ)の「バトルゾーン」が来てゐて、それらを購入した。ゾーンゾーン僕等のなーかーまー。
「メガゾーン」は一九八三年の縦スクロールシューティング。アーケードで稼動してゐるところを一度も見たことがないし移植されたこともないので今回が初プレイ。やってみたかつたんだこれ。まあ、いざ遊んでみると、とにかく地味としか言ひ様がなく、これが「ゼビウス」と同年にゲーセンにあつたのではそれあ置き場所もないよな、と思はされるものではあつた。当時は「ギャラガ」と「ゼビウス」等の人気台が複数台並んでゐるのが普通の光景だったよな。
ゲーム自体の面白さはそんなわけで特筆することもないけれど、でもこの「メガゾーン」の存在はワシにとつては大変興味深いんだな。遊んでみてまづ思ふのは、「コナミらしくないな」といふこと。グラフィックの雰囲気然り、プレイ中の手触り然り。しかしこの作り手の「手癖」のやうな感覚を、俺はたしかに知つてゐる。初プレイなのに。
それが何かと考ヘて思ひ出したのは「エグゼトエグゼス」のことだつた。といふことは、たぶんこれを作つたのはあの岡本吉起*1なのだらう。他に氏が手がけたシューティングといへばコナミ時代の「タイムパイロット」「ジャイラス」、カプコンに移つてからの「バルガス」「ソンソン」「エグゼドエグゼス」。どれもこれも大好物だ。そして、これらコナミカプコンの作品群の間にこの「メガゾーン」を置けば、パズルの最後のピースの如く、綺麗にピ夕ッと嵌るのだ。「メガゾーン」自体は粗削りで他の作品ほど光る何かがある訣でもないけれど、こんな風に考ヘてみればワシにとつて見逃せない作品であつたのだ。
さらにどうでもいいこととして、この「メガゾーン」に使はれてゐる効果音の一部は、そっくりそのまま後の「ツインビー」に流用されてゐるのが判る。「ツインビー」といへば「二人同時プレイ可能なシューティング」としてのゲーセンでの覇権を「エグゼドエグゼス」と争つた(そして多分勝利した?)タイトルであり、このことを前述の文脈と照らしてみれば因縁話としてなかなか面白いのではないかと思つた次第だ。まあ「メガゾーン」が岡本氏作であらうといふワシの推測が外れてゐたら、話はそれで終ひなのだけど。
もう一つの「バトルゾーン」は、まあ戦車ゲーの元祖としてひとつ。ワシはこれを遊ぶために一年も前からツインスティックを自作して待つてゐたのだ。嘘だけど。いやしかし、自作スティックの左右ステックとトリガーのアサインが完全に「バトルゾーン」に一致してゐて、自らの慧眼ぶリに驚いてゐるのであるよ。ホリのツインスティックEXぢやそのままではこのゲームには使ヘないもの。俺スゲェ。

*1:キーワードの氏の説明を読んで唖然。何だこのゲハ臭い内容は。書いた奴のセンスを疑ふ。代表作に「ストII」を挙げず、殆ど遊んだ人間の居ない「エブリパーティ」を入れるとか、誰が見たつて頭が足りない奴の仕業だらう。かういふ悪意に基く部分はコメントアウトした。