大和但馬屋日記

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乗るか反るかの瀬戸際なのかも

よって、ワンフェス主催者は、スタッフのそこら辺の錬度を上げる工夫をしてもらいたいところ。

西館での - ウスイ スウプの日記

ワンフェス参加者としては確かにさう望みたいところですが、ワンフェス主催者であるところの海洋堂といふ会社が、ワンフェス運営のための企業として続けていくかどうかの分れ目の様な気もしますなあ。
模型屋としてできるのはどこまでか、といふ話で。年二回のイベントを安全に遂行することを目的とした恒久的な運営団体を設けないといけない規模に膨らんでゐると思ふ。コミケはさういふ体制を作ることに成功してゐるけれども、同様のことをできるかどうか。
先日のワンフェスは入場待ちの行列の作り方が異常だつた。いつもはMEGA WEBのところで東に折り返してゐた行列を、まつすぐ西の方に延ばしてゐた。理由は分らないが、あれでは列全体の見通しも悪かつただらう。ただ、その御蔭で自分は長い待ち時間を木陰の涼しいところで過ごすことができた。場所によつて不公平ではあるけれど、橋の上でとぐろを巻いてゐたら、あの苛烈な日光に晒される人の総数は増えてゐたと思ふ。それを考へれば悪い判断ではなかつたかもしれない。列そのものは回を追ふ毎に長大化してゐて、こちらは現地到着時間を少しづつ早めてゐるのに、列に付く位置は後退する一方だ。一体あれを誰が纏めきれるのか。
今回の事故の直接的な原因はともかくとして、このまま規模が大きくなれば現体制ではいづれ支へきれなくなると思ふ。バブルの弾け始めといふ見方をするのは恣意的かもしれないけれど、海洋堂が今後の運営を見直す契機になつたのは確実。例へばもしまたリセット宣言のやうなことがあつたとしても、驚くには当らない。仮にさうなつた時に、直接の理由を今回の事故に求めるのもまた近視眼的な反応だと思ふ。まあ、あくまで全部仮定の上での話だけど。
いくらコミケの運営が立派であるとしても、コミケの様な規模のイベントが他にいくつもある訣ではないから、あれを真似しようとしてできるものではないのだよな。いつそ、コミケ委員会を「東京ビッグサイトでの大イベントを横断的に運営するプロ集団」として再編するのが理想的なのかもしれないけれど、コミケ側にしてみればコミケの準備で手一杯な時期にワンフェスの面倒まで見られるか、といふことになるだらうし、コミケコミケの理念があるから成立してる訣でもあるし。
ここまで書いて株式会社東京ビッグサイトがどうにかすべきなんぢやないかと少し思つたが、まあ、彼らは彼らで箱を維持することが目的の会社としてあるべきなのだらう。
ともかく、海洋堂には「もうワタシらには面倒みきれまへんわ」と判断しない理由もないはずなんだよなあ。さうなつた時、外野はそれにとやかく言へない。
いろいろ難しいよね。