大和但馬屋日記

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武士の商法

yms-zun2007-08-30

あおやぎさんの日記から。

「武士(士族)の商法」つて、商売が下手な状態を揶揄する表現であつて、採り得る手段の一つとして認識されるべき言葉ではない。発言の前後関係が記事からでは良く分らないが、精一杯推測するに「私ら、厳しいですけどどうやつて収益をあげられますかね」「これは難しい。武士の商法だと思つてゐる」みたいな会話だつたのだらう。全然意味が分らないな。本当に言葉通りの意味で言つてゐるなら、この人の部下や出資してゐる人たちはさつさと逃げ出した方がよささうだ。記者はこれを「武士は喰はねど〜」の意味に(好意的に?)曲解して後を続けてゐるやうだが、要するに何が言ひたいのか全然伝はらない。
仮に防衛省の大臣が自分の施策を「生兵法だと思つてゐる」なんて発言したら不安に思ふよね。
まあ、公的な場で出てくる格言だの慣用句だのの類は聴衆を煙に巻くために使はれるものと決つてゐるから、さういふ意味では正しく機能してゐるのだらう。